秋葉原で総武線から山の手線に乗り換えるときには、ホームの階段まで人が溢れていて身動きが取れず、電車に乗っても手に持っていたバッグを離しても落ちないくらいの人口密度でした。
やれやれ、東京で生活していたときは毎日のようにこんな電車に乗っていたのが、今では信じられません。
ここは一体どこの国なのだろう?という感じ。
政治や行政を動かす力のある方々は、ハイヤーか運転手付きかで、こういうことから遠ざかってしまうので、きっと実感ないのでしょうが、これってやっぱり非人間的だと思います。
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午後の仕事は東京に戻り、国立成育医療センター(昔の国立小児病院)にてセミナー。
「今、求められる科学・医療コミュニケーション」というお題で話しました。
数年前に建てられたこの病院と付属の研究所は、とても明るく優しい雰囲気です。
病院入り口からの吹き抜けのエリアの随所に、木を使ったアートや、子供が遊べる面白い仕掛けが配置されているのも素敵。
画像はちょっと見にくいですが、壁面にナントカザウルスという、恐竜の体に歯車やらなんやらのメカっぽい仕掛けがあって、女の子も喜んで動かしていました。
Taking-home messageとしては
普通に「市民公開講座」をしています、というだけでは、本当に「伝わって」いますか? こんな方法もありますよ。こんなサイトも参考になります。専任の人も必要です。こんな人材もいますよ。子供向けの日本語のサイエンスの本がもっとあったらいいのにな。皆で楽しく盛り上げましょう。
というようなことでした。
科学の世界でも、スポーツや芸術と同じくらいに、市民からプロまでがシームレスにつながったコミュニティーができたらいいなと思っています。
ご招待頂いたU先生、A先生、良い機会を有難うございました。
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戻ってメールをチェックしましたら、先日、(2回目なのに、査読者の一人からさんざん文句付けられて)再々投稿した英文総説がアクセプトされたというお知らせ!
うーん、難産というほどでもありませんでしたが(追加実験などはないので)、ほっとしました。
明日はお花見ですが、良いお祝いになります。
ところで、茂木さんのブログに昨日のエントリーが引用されていたためか、あるいは本日のセミナーを聴かれた方だと思われますが、本日は固定客以外の方々が多数訪れて下さったようです。
感謝!