学会初日
2008年 04月 18日
Days of Molecular Medicine 2008という国際会議で、カロリンスカ研究所、Massachusetts General Hospital(通称MGH)、およびCell Pressのジョイントにより、カロリンスカ研究所を会場に開催。
副題としてCognitive Dysfunction in Disease: Mechanisms and Therapiesと付けられています。
主催者のご挨拶の中にもありましたが、1990-2000にDecade of the Brainと謳われましたが、時代はさらにMind and Mental Diseasesに向かっていると感じられます。
Keynote Lectureをされたノーベル賞受賞者のEric Kandelは80歳というお年ながら、そのトークはバリバリの現役でした。
今でも若い研究者が沢山集まってきて、新しい手法をどんどん取り入れているのが素晴らしい!
元精神科医だったということもあり、記憶の素過程の研究から、精神疾患の遺伝的・分子的理解の方にシフトしつつあるようです。
PTSDにneurogenesisが関係するというお話は、私たちが考えていることと同じ路線。
コーヒーブレイクを挟んでの3人のトークは脳イメージングを中心としたものでしたが、最後の方は神経経済学neuroeconomicsで、お決まりの「報酬=ドパミン系」に話が落ちるので、ちょっと新鮮味がありませんでした(苦笑)。
思えば小さいときから、「このお宿題が終わったら、今日届いた本を読もう!」などと、自分にご褒美をあげる習慣があるのですが(今だと、例えば、この書類を片付けたらブログを更新しようなどー笑)、大変、理に適ったことだった訳ですね。
ところで、「この国際会議なら日本人は少ないだろう」と楽しみにして来たら、5人くらいはいました。
若い頃はそういう場合でも、「外国人としか話さない!」的勢いだったのですが、この頃は日本人クラスターを作り気味(笑)。
初日の夜は、City HallでのWelcome Receptionでした。
川のほとりに立つ天井の高いこの建物は、ノーベル医学生理学賞の授賞式が行われることでも有名ですね。
生憎、持ってきたカメラも携帯もバッテリー切れで、撮影できなかったのが残念!
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朝3時に目が覚めなくなりました。
本日は9時から5時までトークがびっしりですが、ランチタイムはカロリンスカ研究所の共同研究者との打合せに充てます。
あ、昨日アップしたかった画像を載せておきましょう。