最終日
2008年 04月 20日
毎朝、宿泊先のホテルから会場まで約20分程度歩くのですが、さすがに経路を学習し、三回目は不安無く向かえました(笑)。
自分よりも方向感覚の良い方を見つけると、とたんにキャンセルされる能力です。
最終日の3日目になると帰ってしまった大御所などもおられ、少し会場が空いてきました。
画像はポスター会場に並んだお昼のプレート。
この日はサーモンで、付け合わせがラタトゥイユみたいなのとサラダ。
この他、パンもあります。
自分の発表は3日目という設定だったのですが、すでにコーヒーブレイクの時間や、Conference Dinner会場等へのバスの中、あるいはご飯を食べながら説明しておいたので良かったです。
最後は6時近くまでかかりました。
皆さん、お疲れ様でした。
その後、留学中のNさんのお家に行き、久しぶりに奥さんとお嬢ちゃんに対面。
お嬢ちゃんがやや体調不良により、お食事は一緒にできなかったのが残念でした。
また今度ね!(覚えているかな?)
*****
今回、Cell PressからはEmilie Marcusほか3名の女性editorsが参加していました。
皆さんPhDを持っていて、ポスドクまで経験している方々です。
英語が堪能なら、こういうキャリアパスも大いにありですね。
別の観点から言うと、大御所出身のポスドクの就職先として雑誌の編集部があり、その間にはwin-winの関係が出来上がる、ということでもあります。
日本の生命科学の発展のためには、いろいろな戦略が必要だと思いますが、もし「CNSに代表されれるハイ・ジャーナルに掲載される論文数を10倍にする」ということを近い到達目標に置くのであれば、一番、確実で効果のある戦術は「ハイ・ジャーナルの会社を買い取る」ことでしょう。
戦闘機1機か2機をこちらに回せば実行可能な数字なのでは?
もちろん、その後もそのジャーナルの価値を同程度に維持することができるかどうかは、経営手腕にかかりますが……。
まあ、上記に対しては多くの賛同を得られる意見だとは思っていないのですが、現在、日本でいろいろな学会が出している、いわゆる「学会誌」のあり方については、考え時だと感じています。
学会が会員のためだけでなく、公益性のある組織だとするのであれば、質の高い、良いサービスの雑誌を刊行するために、専門知識を備えた専任のポストが必要です。
学会のHPなどの維持管理も同様ですね。
先日米国癌研究所という政府組織のサイトを見ていたときに、「Credible, current cancer information from NCI」というキャッチフレーズに大いに納得しました。
専門家向けにも、一般の人向けにも、きちんと対応しています。
で、ちなみに、その「専門家向け」の部分の日本語版が実はあり、Physician Data Query (PDQ) from NCIというもので、日本語訳が読めます。
この運営は(財)先端医療振興財団が行っています。
PDQ®日本語版(専門家向け)情報配信については、文部科学省からの委託により、(財)先端医療振興財団が実施しています。
脳科学関係でも、ちょっと考えないといけませんね。
逆に、こういう日本の研究機関・医療機関等からの発信が英語でも充実すべきと思います。
*****
今日はいよいよ帰国の途に就きます。
帰りはパリ経由です。