初めてのロケ弁
2008年 05月 06日
鍵を守衛さんに戻して、帰宅はシンデレラタイムを過ぎましたが、非日常を堪能しました。
原作は『重力ピエロ』(新潮社)といって、仙台を舞台にしています。
そのために、東北大学でも何カ所かでのロケが行われた次第です。
ロケ隊は総勢50名ほどだったでしょうか。
ものすごい分業体制なのにびっくりしました。
美術班、照明班、撮影班、音声班、記録班、俳優班、衣装班などなど。
中でも、照明は照明のプロの方がいらして、ライティングの具合を至適な状態に合わせるために、蛍光灯に色セロハンをかけたり、緑色のライトを付けたり、と、様々な工夫がなされます。
撮影班も皆そうですが、チームできびきびと動いていて、ものすごい体育会系。
周りへの気配りが徹底していて、邪魔になるような動きをしたらどやされます。
「はい、テストいきまーす!」「はい、では、本番、いきまーす!!」という声がかかると、絶対に静にしていなければいけないので、緊張感が高まります。
そうやって密度の濃い数分のシーンを取り終えて、監督が「カーット!!!」という声を発すると、みんな一斉に息をつくのでした。
うちの研究室等で4シーンほど撮りましたが、1つのシーンをいくつものカットに分けて、カメラの角度やら挽き具合やらを変えつつ、やっぱり同じ台詞を繰り返すのですね。
ロケに来た俳優さんは加瀬亮さんと岡田義徳さんと、もう一人(お名前記憶し忘れ)。
加瀬さん(泉水:兄役)は原作と変わって大学院生という設定で、岡田さんの方は山内という研究員。
どちらも、とても雰囲気が出ていたと思います。
加瀬さんの「演技指導」をS君が行ったのですが、さすが俳優さんは飲み込みが早い。
ピペットマン操作などをリアルにこなしていました。
映画の中で「親子鑑定」が重要な位置を占めるので、監督の
森淳一さんは、かなりの時間を実験室のシーンに割いていらっしゃいました。
(最終的にどのくらい割愛されるかは分かりませんが)
加瀬さんの演じる「生命科学系大学院生」がカッコイイと思って憧れる男子(女子も?)がいるといいなと思いました。
ちなみにラボメンバー有志が実験室の小道具(実験器具等)のセッティングに関わったほか、男女1名ずつが出演。お昼と夜と2回、ロケ弁を始めて食しました(笑)。
冷たいお弁当の場合もあるそうですが、今回はジャーに入れて暖かい状態にしたご飯と、熱いお味噌汁が付いていたのが有り難かったです。
明日は他のキャンパスでのロケがあり、とくに青葉山の理学部大講義室でのエキストラは300名とか。
こちらは地味に撤収作業になります(笑)。