秋山仁さんの講演
2008年 06月 24日
今年は医学部の発生学と歯学部の発生学が同時進行しています。
まったく同じように話すのは好きではないので、ちょっと変えています。
学生さんに教えるのは、自分の知識を再確認するだけでなく、何が分かっていないことか、面白そうな発展先はどんなあたりか、などを見つめ直す良い機会になりますね。
自分が翻訳した発生の本のマイナーな間違いも発見しますし(笑)。
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夕方に、関係するNPO科学協力学際センターの総会、講演会、懇親会に参加してきました。
講演会は、数学者の秋山仁さんで、タイトルはとくに無し(笑)。
イントロでは、小柴先生が理事長の平成基礎科学財団に関わっておられることや、ご自身もNPO体験型科学教育研究所を立ち上げられて、数学の普及や啓蒙活動をしていること、ゆとり教育が何を目指していたのか、などを語られました。
その後、平面充填図形、空間充填図形のお話を聞きました。
「正四面体を切り開いた平面図形は平面充填可能」であることを、PC上で見せようとされたのですが、ちょっとマウス操作のせいか、処理速度の問題か、うまく動きませんでした。
K先生から「数学者は標準的にPPTが使えない」と伺っていて(K先生は例外とのこと)、最初は「お、さすがアキヤマ・ジン先生は講演が多いだけに大丈夫なのか?」と思ったのですが。
でも、なんとなくイメージは掴めました。
二次元や三次元であればなんとかなりますが、これが四次元以上になると、うーーん……。
上記のお話に近いことは、JSTの秋山仁のさわって算数を見ていただくのが手っ取り早いでしょう。
(小学生向きに作られていますがー微笑)
ちなみに、私もご縁があって、10月11日に佐賀県で、高校生・大学生を対象とした平成基礎科学財団主催の「楽しむ科学講演会」でお話することになっています。
佐賀はまだ行ったことがないので、楽しみです。
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地震で行方不明の10名の方の捜索から、陸上自衛隊がはずれることになりました。
今後の捜索は警察と消防の方で進められるとのことです。
自衛隊は捜索の後方支援と給水などの民生支援に専念とのこと。
まだ断水しているのが数百世帯あります。
明日は岡崎出張。
基礎生物学研究所の用務の後、CRESTプロジェクトの発行しているニュースレターBrain & Mindのための対談を生理研の伊佐先生と行います。
この市民向けニュースレターも次号が第8号です。
(これまでの分につきましては、HP上からPDFをダウンロードできます)