ポスターセッションとワイン&チーズパーティー
2008年 07月 19日
点在する研究所の建物。こんな中に最新の器械などが揃っているというのは、ちょっと不思議な気がしますね。
そもそも、何の学会なのかお話ししていませんでした。
今回はコールドスプリングハーバーのGlia in Health & Diseasesというミーティングに来ています。
脳の中の細胞というと、もっぱら「神経細胞(ニューロン)」だと思われがちですが、実は、神経細胞よりもたくさんある細胞がグリア細胞(神経膠細胞)です。
「にかわ(膠)」のように神経細胞の間の隙間を埋めている細胞、というのが言葉の由来。
グリア細胞の働き方はとても多彩であり、また、神経細胞のことを研究する手法がそのまま使いにくいというような点もあり、まだ分かっていない点が多いという意味で、とてもミステリアスな存在です。
私たちの研究室ではグリア細胞の中でもとくに、アストロサイト(星状膠細胞)についての研究を行っています。
昨日午前のセッション1つめのトークは、あまりに美しい画像データに圧倒されました。
美しいものは真実であり、力があります。
Meikn Nedergaadという方の研究室の血管とアストロサイトに関するデータだったのですが、ちなみに彼女は5人の子供の母とのこと。
うーん、パワフル。
お昼をいつもの食堂の地下で頂いていると、かのワトソン博士が食べにいらっしゃいました。
彼は黄色がお好きなようで(昨日の肖像画参照・黄色のセーターです)、本日も黄色の細かいギンガムチェックのシャツでした。
午後はポスターセッションの1日目。
一緒に参加している学生さんの発表がありました。
2時間以上、立ちっぱなしで、ひっきりなしに説明を求める方が。
ポスター開場にはコールドスプリングハーバー縁の研究者の写真パネルなども飾ってあります。
オックスブリッジのカレッジのような、古い肖像画も素敵ですが、こういう自然な表情の写真も良いものですね。
こちらは、左側がやはりノーベル医学生理学賞を取ったバーバラ・マクリントック博士。
それが終わって、木曜日は恒例の「Wine & Cheese Party」が食堂の外の芝生で行われました。
とても美味しい、というレベルではないのですが(笑)、こういう雰囲気は良いですね。
サマータイムなので、まだとても明るいですし。
ちょっと日本人同士でソーシャライズしてしまって反省。
でも、知らない人だったからよいかな。
その後、本日はAsian Buffetの夕食を頂き、夜のセッションと相成りましたが、興味の低い内容とワインのせいで……zzz。
うーん、睡眠不足だったので仕方ないとしましょう。
さて、本日もまた午後はポスターです。