白洲正子という生き方
2008年 08月 16日
ここまで興味のないオリンピックも初めてのように思いますが、未だに自宅のテレビでオリンピック番組を見ていません。
たぶん、終了するまで見ないでしょう。
オリンピックをやっているのだと実感するのは、毎日図柄が変わるGoogleのトップ画面を見るときだけですね(笑)。
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白洲正子という物書きがいることを教えてくれたのは故Uさんでした。
同時に志村ふく美や澁澤龍彦も面白いと挙げられたのですが、個人的にハマったのは白洲正子でした。
紹介されて最初に読んだのが『白洲正子自伝』(新潮社、1994年)で、ちょうどこの頃に次々と著作が発表されていたのを、まさに次から次へと読みました。
1910年生まれの方なので、80歳を超えてからの出版ということですね。
そもそも、随筆をコンスタントに書き始めたのは子育てが終わってからで、『能面』が1963年、『西国巡礼』の初版が1965年、『明恵上人』が1967年、『かくれ里』が1971年と、とても遅いデビューの方でしたが、独自の文体とカリスマ性で読者を惹きつけていたのだと思います。
青山二郎や小林秀雄とやりあった骨董の話も面白かったですが、個人的には奈良や滋賀の里山を歩いたことを元にした『かくれ里』のようなエッセイが心に残りました。
白洲正子を教えてくれたUさんも、白洲正子本人も10年ほど前に亡くなってしまいましたが、本は残るというのがすごいと思います。
論文もまたそうですね。
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本来、電気系は苦手の極地なのですが、RICOHのデジカメは大のお気に入りになってしまいました。
毎日持ち歩いて、何かを撮影しています。
一つの表現手段を得た、という感覚でしょうか。
良い被写体を探したくなる方の気持ちが少し分かるようになりました。
こちらはもっぱら、日常や非日常の経験の中から、画像として切り取れるものを探しているところですが。
という訳で、その日の収穫があまりないときや、掲載するのはちょっと……というときには、すでに撮影したものの中から引っ張ってきます(笑)。
こちらは先日、コールド・スプリンング・ハーバーのミーティング後に訪れたニューヨークの街角。
Paxというデリのチェーン点で、今回は立ち寄りませんでしたが、オーガニックの野菜のサラダやらサンドウィッチやらが売りです。

もう一つ、食べ物系で、現地の方と夕ご飯に行った際、美味しかったケーキ(ガトー・オペラ)。
こういう接写はどこにフォーカスを合わせるのかが結構難しい。
