時の移ろい
2008年 08月 23日
日本人の美意識のコアというのは「移ろい」であって、完璧で対称な美しさよりも「不完全なもの」を愛でる気持ちが強いのは、四季の移り変わりがはっきりしているからなのでしょう。
先日の松島では、世界7カ国から若い研究者やその卵が集まりました。
あちこちで「Nice to see you!」が交わされていたと思います。
ちょうど今週火曜日の日でしたか、朝、ゴミを出しに行った帰りにエレベーターでご一緒した方が、「もしかして、大隅先生ですか?」とお聞きになる。
「はい……、そうですが……?」という顔をすると、相手の方には笑みがこぼれて、「Sさんからお話は随分と聞いていたので……」
Sさんというのは、かつてご近所に住んでた友人です。
東北大のお務めから和光に移られたのが数年前。
こちらもSさんの「大家さん」のお話はよく聞いたものでした。
少し前にこちらの方にお引っ越しされたそうです。
「今度、Sさんが仙台に来られるときは、是非ご一緒したいですね!」と言って、立ち話を終えました。
その日は東京で仕事が3つほどあって、そのうちの一つは共同通信さんの取材だったのですが、そこでは中学の同級生のS君に再会。
いやー、ロマンスグレーの紳士になってて、時の移ろいをまさに感じました(笑)。
どうも、研究の世界は玉手箱のようで、その中にいると時間が止まっているような気になってしまうのですが、現実の時間は確実に過ぎていくのですね……。
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久しぶりに朝、病院内のタリーズに立ち寄りました。
こちらが出来るのにちょっと関わったので、繁盛しているのを見るのは嬉しいです。