学術会議のプレゼンス
2008年 10月 02日
本日は第21期副会長の指名と、最初の部会での部会長、副部会長、幹事の選出、指名等がありました。
ひととおりの「やらなければならないプロセス」が一段落し、自由討論になった際に、学術会議が刊行している雑誌『学術の動向』をもっと多数配布してはどうか、というご意見がありました。
この手の紙物は印刷するのも郵送するのも費用がかかります。
刊行された雑誌は、一応、アーカイブ化されてweb上に掲載されているのですが、それをご存じない会員の方もいらっしゃることが、まず問題ですね。
で、web上の情報は、ではどれだけ伝わるか、というと、これまた「見ないで終わる」確率から言ったら、紙より高い(=紙で送られてきた方が、まだ見る)ということは事実としてあると思います。
ですので、では、どうやって見てもらうか、webにアクセスしてもらうか、ですが、「メルマガ」でお知らせするのは一案なのですけど、これまた一日に100通、200通のメールが来るような人たちには、そのままソートされてしまう可能性もあります。
「このサイトは定期的にチェックすべき」と思ってもらえたらよいのですが、そのためには、読者が「読みたい」と思うような記事や作りにしないと難しいことと思います。
学術会議会員や、連携会員など、まあ、オーソライズされた(と思われているor思っている)人間が執筆しているのだから、もっと読まれるべき、というのは、ちょっと感覚がずれているように思うのですね……。
ちなみに、最新の9月号の特集の一つが「若手研究者の育成」で、私も執筆しました。
「国の礎は人ー科学技術人材を育成する施策についてー」
同様に、というか、それ以上に、学術会議のプレゼンスをどのようにして高めたらよいのかも大きな問題ですね。
日本の「科学アカデミー」といっても、実は日本には「学士院」なる「お兄さん」組織(金澤会長の言葉)があり、こちらがThe Japan Academyと名乗っておられます(たしかに、「お姉様」はおられませんー笑)。
もちろん、歴史もこちらが古いです。
とてもとても偉い先生方がお名前を連ねていらっしゃいます。
例えば「医学・歯学・薬学」はこの17名の方々
それから、学術会議よりも新しくできたのが総合科学技術会議です。
これが大変よく混同されますね。
そこで、最近ではCouncil for Science and Technology Policyの頭文字を取ってCSTPと呼ぶことも多いです。
こちらのメンバーには関連大臣に加え、アカデミアだけではなく、経済界の方なども入ってます。
現在のメンバーはこちら
学術会議が、いわば、学術の立場から社会への提言などをするのに対して、CSTPは具体的な施策の進め方などを決める立場です。
第20期から学術会議の会員に「現役」の方々が増えたことは、運営上、良い面(現場の感覚に近い)と悪い面(皆、非常に忙しい)がありますね。
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さて、お約束の画像を載せておきます。
こちらは任命式が行われた首相官邸のロビーです。
ガラスが多様された現代建築ですね。
総理主催懇親会での麻生氏のスピーチ(遠すぎますねー苦笑)。
こちらは、前に行って撮影しました野田聖子大臣です。
同い年なので親しみがあります。