京大生命科学特論ほか
2008年 12月 03日
神様が下さった時間……となるべきところでしたが、本日は調子が出ませんでした。
話は昨日に遡るのですが、京大生命科学のKさんに呼ばれて、「生命科学特論」という講義を担当しました。
最近は京都も空路で行くことが多かったのですが、昨日は翌日に成田から出発という予定があったので、陸路、つまり新幹線乗り継ぎで行きました。
私の前の講師は、医科歯科の同級生のI君@現東大で、その途中から聴講しました。
I君とKさんはたしか同い年で同郷(徳島)なのですが、私にとってはI君は学部の同級生なので「クン付け」です(笑)。
Kさんは恩人の一人で、お目にかかっていなかったら今、業界で生き残っていなかったかも、と思います。
Iクンの授業は典型的な分子生物学・生命科学でしたが、私の方は神経科学寄り。
それぞれ違う学問分野を楽しんでもらえたでしょうか……?
で、Kさんはここ数年、ワインに凝りだして、この日の夕食は講義室と同じ建物のセミナー室にて「焼き肉&ワイン」。
私も1本持参しました。
研究室での食事会・呑み会に参加することはままありますが、そして、とても美味しいワインを頂くこともありましたが(←ボスの趣味による)、K先生のところは何がスゴイかというと、出されたワインもさることながら、揃えられたグラス類。
なんと、RIEDELなどのグラスが各種(カベルネ用、ブルゴーニュ用などなど)取りそろえられているのです!
うーん、うちのラボには、T君が買ってくれた「足なしグラス・カベルネ用」が2客……orz
あ、もちろん、教授室にはワインセラーが2つ……orz
ワイン会には生命科学研究科のN先生も参加。
Kさんの後輩のW先生などのほか、研究室の学生さん、ポスドクさん達も交えて、ワイワイ、ガヤガヤ、飲んだり食べたり。
Kさん、ゴチソウサマでした!
*****
で、京都に泊まることに変更するか悩んだのですが、仕事が溜まっているので、とりあえず新幹線で東京まで。
東京駅に最も近いところに宿を取り、翌朝(つまり今日)始発に近い新幹線で帰るという計画でした。
……が、昨晩の最終の「のぞみ」の中では、伊坂幸太郎の小説を読み始めたところで爆睡。
気がつくと横浜も過ぎて、あっという間に東京です。
さて、チェックインしたらネットにつないでメールチェックしないと、と思ってキャリーバッグを開けたら……
……MacBook Airが、み、見あたらない!!!
ええっ???
一体どこに置き忘れたのか、まったく思い出せず、とりあえずKさんの携帯にお電話。
「すみません、夜遅くに……」
「あー、着いた? 今タクシーで帰るところなんやけど……」
「あのー、ワタシ、MacBook忘れて来ませんでしたか…ね?」
「えー、無いのー? よく探してね」
「やー、探すところ、そんなに無いのですが……」
「わかった、研究室にも訊いてみるわ」
「本当に…スミマセン」
ホテルのフロントから貸し出し用のパソコンを持ってきてもらったのですが、何か設定がおかしいらしく「もう一度、設定し直したものをお持ちします」ということだったので、夜中の12時過ぎでしたが、もう一度、東京駅まで行ってみました。
「あのー、最終の上り新幹線の中にパソコンを忘れたみたいなのですが……」
「あー、それはJR東海はだから、ここではわかりませんね。もう終わっているから、明日、JR東海の遺失物係に行って下さい」
という訳で、とぼとぼとホテルに戻ります。
フロントから借りたWindowsにはInternet Explorerは入っているのですが、これだと「mac.com」に転送しているwebメールが見られず、仕方なくFirefoxをダウンロードしてインストールし、ようやく一日分の(つまり200通くらいの)メールの処理が始まりました。
この時点で夜中の1時。
見にくいWindowsの画面に悪態をつきつつ、またしてもMacBook Airを紛失した自分に腹を立てつつ、最速でお返事しなければならないメールの処理をしました。
夜が明けて、早めの新幹線に乗るはずが、遺失物係は8:30からしか開かないので、まずはそちらを訪ねてからにしようと思って、指定券の取り直し。
まったく、いちいち仕事を増やしている訳ですね……。
で、8:30になってようやくシャッターの開いた(時間より早く開ける気はないらしい)JR東海の遺失物係に、かくかくしかじか、と事情を説明したのですが、
「最終の新幹線はまず車庫に入るのですが、そのときのチェックではひっかかっていないようです。本日、清掃して見つかるものはまだ上がっていませんね。改札などからのものもすべて上がるのは11時過ぎでしょう。その頃、こちらにお電話下さい」と、電話番号等の書かれた紙を渡され、すごすごと引き上げました。
帰りのはやて号の中で、かなり落ち込んでいました。
幸い、「タイムマシーン」でハードディスクにすべてのバックアップを取ったのが一昨日の時点だったので、その後、作成されたファイルはさほど多くなく、そういう意味での被害は最小限でした。
……が、何でこのMacBook Airは無くしやすいのだろう、もとい、何でMacBook Airを無くしがちなのだろう(主語の違い)、と、半分眠りながら(睡眠不足だったので)悶々と考えていました。
さて、研究室に着いて、まずJR東海の遺失物係にお電話したのですが、
「あのー、昨日の最終の上りののぞみの中に……」
「のぞみ52号ですね?」
「いえ、何号なのかは覚えていませんが……」
「どちらから何時頃乗られましたか?」
「京都駅を21時30分過ぎです」
「あー、やはりのぞみ52号ですね。で、どの車両でした?」
「たぶん、9号車くらいだったかと…」
「はい。で、何をお忘れでしたか?」
「あの、マッキントッシュのノートパソコンなんですが……」
「あー、もしかして、今朝、寄られた方ですか?」
「(ちょっと明るい声で)は、はい、そうですが」
「ありましたよ〜♪ 銀色でリンゴのマークが付いているやつですよね?」
「はい、はい、そ、それです!!!」
……という訳で、MacBook Airは無事にJR東海の遺失物係に保護されていたのでした。
やれやれ……。
この子は、例の緑の皮の手帳と同じく、運が強いと見るべきか?
それとも、私の注意力が散漫になってきたのか???
ほっとして、そんな話を秘書さんたちの前でしていたら、後で、「忘れ物防止器(業務用)」や「離れるとアラーム」などを教えて下さいました。
……これって、研究費で支払えますか……???(ジョークです)
幸い、今週土曜日はお茶のお稽古に数ヶ月ぶりに伺うことができそうなので、その折にMacBook Airは回収してきます。
それにしても、どこに置いたのかとさんざん考え、結論は「座席前のポケット」でした。
だって、とても薄いのですもの。
本当にそうだったか、土曜日に分かることでしょう。