BMB2008共同参画企画は盛況でした
2008年 12月 10日
大会本部からお弁当の補助を頂き、昨年よりも大きな会場で行いましたが、ほぼ満杯。
詳しい中身はリンクを見て頂くとして、講演者とタイトルは以下のような企画でした。
第1部 「進化していく男女共同参画」(11:50~12:50) (60分)
1) 科学技術分野における女性研究者の活躍加速に向けて
高比良幸藏(文部科学省科学技術・学術政策局基盤政策課)
2) 進化する男女共同参画支援-学振RPDの支援を受けて
i) 研究と育児との両立を目指して
尾田 真子(都臨床研ゲノム動態)
ii)学振RPDの支援を受けて
定塚(久富)恵世(基礎生物学研究所)
3) 最新の男女共同参画支援モデル育成事業
i) 東京農工大の取り組みて
宮浦千里(東京農工大学)
ii) 東京工業大学理工系女性研究者プロモーションプログラムについて
田中信夫(東京工業大学 男女共同参画推進センター)
4)男女共同参画社会の実現へむけて-バイオ系研究者による大規模アンケートの結果分析
松尾 勲(大阪府立母子保健総合医療センタ-研究所)
第2部 パネルディスカッション「進化していく男女共同参画」(12:50~13:15) (25分)
かなりの盛りだくさんメニューで、小川温子先生のきびきびした司会により進んでいきましたが、パネルディスカッションはやはり時間切れの観がありました。
一応、プレナリーレクチャーの時間にはかぶらないように終了したのですが、会場は使用できましたので、もう少し続けても良かったかもしれません。
今回、文科省振興調整費の施策に関わる行政官には、最後までご参加頂いて、現場の思いを少しでも伝えることができたのではと思います。
私自身も育休取得等からの復帰支援策である学術振興会のRPD制度の利用者お二人から生の声を聴くことができたことはためになりました。
また、大規模アンケートの分子生物学会WGによる分析からは、男性では結婚して子供のある人における任期の長さ(現在の職に就いてからの年数)が長く、未婚で子供がいない人ほど任期が短い、という分析結果があり、任期付きの職に就いているために少子化する傾向があることが伺えました。
(女性ではちょっと違うのですが・・・)
また、子供がいない場合には男女でさほど研究時間は変わらない(週50-70時間)のですが、子育て期の女性では平均値で週20時間くらいになっていることは、男性の育児参加が非常に少ないことを間接的に表していると思えました。
このような分析を具体的にどのような提言にまとめるか、それを施策につなげるかがポイントですね。
関連して共同参画関係機関等、ポスター揃い踏み(モデル事業採択機関33+各種)が学会期間中展示されています。
東北大学サイエンス・エンジェルはポスター発表を行いました。
関係者の皆様、お疲れ様でした。