Think globally, act locally
2009年 01月 28日
科学技術人材の育成に関する提言などをまとめるための委員会で、アカデミアだけでなく企業の委員の方も多い会です。
公開の形で行われて、議事録などは文科省のHPに載っています。
さて、先日の委員会でひとまとめとなって、この後、パブリックコメントにかかるようになるはずですが、そちらは追ってまたお知らせするとして、今回、1月の会だったからでしょうか、委員のお一人の美馬のゆりさん(はこだて未来大学)がお着物でいらしてました!
ちょっと席が遠かったので、生地はよく分からなかったのですが、青地の紬か何かに刺繍か何かでお花の模様が描かれていたように思います。
お茶のお稽古をするようになってから着物に目覚めたので、着物歴は20年ほどですが、着付けを習って自分で着られるようになった頃は一番のマイブームでした。
着物の雑誌(といってもその頃は二種しかありませんでした)を季節毎に隅から隅まで読み、その他にも着物関係の本を見つけては読み、着物と帯の合わせ方のルールや、模様の歴史や物語を知り、何かに付けては着る機会を窺っていたものでした。
必ず着物でお茶のお稽古に行き、ちょっとお洒落な着物で歌舞伎を見にいったり、とくに理由もなくお食事に行くときに紬を着たり、日曜日だからウールの着物を着たり……。
確か、年明けのまだお休みの日に着物で研究室に行って、割烹着を着てクライオスタットで凍結切片を切ったこともあります。
ほとんど病気、です(笑)。
残されていた祖母の着物を見て、なんて趣味が似ているのだろうとびっくりしたこともありました。
うーん、そういえば最近は、着る機会が減ってますね……。
かつては、インドで開催された国際会議のレセプション用に単衣の色無地を持っていったぐらいだったのに。
いつだったかそんな頃、今は阪大のK先生が「着物で<たすき掛け>で学会発表というのはどうでしょう?」と仰ってました(笑)。
インドの女性は研究者もサリーをお召しになっている方が多いのですから、和服で仕事をしてもおかしくはないはず。
で……美馬さんに先を越されました(笑)。
考え方はグローバルで、でも日本文化を大切にするというスタンスが好きです。
資源に乏しい日本が科学技術立国を目指す理由には、科学技術で世界をリードする、世界と戦う、という観点もあろうかと思いますが、それよりも、「科学技術で世界に貢献する」という考え方の方が好みです。
科学技術関係人材の育成も、日本の中のことだけ考えるだけでなく、いろいろな国から受け入れて育てて輩出することも大切でしょう。
中東沖で給油をしたり、それなりの数の戦闘機を購入したりするよりも、平和な世界貢献だと思います。