ご恵贈御礼:『現代建築に関する16章』『ハダカデバネズミ』
2009年 03月 01日
もともと28日しかないので短い訳ですが、今年の2月はとくに短く感じました。
論文投稿、海外からのビジター、年度末の予算執行、モデル事業継続のための交渉、各種申請書などなどあり、最後はグローバルCOEの外部評価と総括シンポジウムでシメでした(笑)。
3月の手帳の埋まり方は、まだ余裕があるようですが、どうなることやら……。
そんな状態故、あまり本を読めていませんが、ご恵贈御礼を兼ねてご紹介。
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東北大学の工学部の准教授、五十嵐太郎さんから『現代建築に関する16章 空間、時間、そして世界』(講談社現代新書)を学内便で送って頂きました。
第1章が「形態は機能に従う」というタイトルで、モダニズムの頃に流行ったコンセプトとのこと。
でも、生物学の中でも形態が気になる者として、形態が機能に従ったり、機能が形態に従ったりすることは、なかなかに興味深いです。
建築や都市デザインのことが語られているのですが、言葉そのものの持つ力を感じる1冊でした。
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もう一冊、『ハダカデバネズミ 女王・兵隊・ふとん係』(吉田重人、岡ノ谷一夫著、岩波科学ライブラリー)は。先日、東京での会議の後、和光の理研に立ち寄って、岡ノ谷さんと共同研究の結果をどのように論文にするかの打合せをした折に頂いたもの。
子年生まれなので、齧歯類一般は好きですね。
ハダカデバネズミは文字通り「裸(毛がない)で出歯のネズミ」です(笑)。
岡ノ谷さんのところでは、社会性を調べるモデルとして、このハダカデバネズミを飼育しています。
ちょうど先日も見せて頂いたところ。
本当は地中に巣穴を掘って生活しているのですが(そのために眼は退化している)、実験室ではアクリルのケージにトンネルを付けたものの中で飼われていて、ひっきりなしに「ふとん係」が動き回り、また、土の中ではないので掘れないのに、やたら手足を動かしているのが印象的でした。
悲しい性というべきか……。
まだ読んでいませんが、とても読むのが楽しみです。
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明日からはREDEEMの実習が始まります。
振興調整費の支援による第一期の最後の実習になります。