右のニューロン、左のニューロン
2005年 06月 14日
右脳と左脳など、脳の機能に左右差があることはよく知られているが、単一細胞レベルで右のニューロンと左のニューロンに「分子的」な違いがあるということを初めて知った。
九州大学の伊藤功さんという方が、すでに海馬のニューロンの性質が、シナプス構成分子や入力パターンに関して左右で異なるということを見いだされている。
(こちらはすでに2003年にScienceに発表されている)
今後の展開は、内臓に左右の逆位をもつivというマウスの突然変異体を用いるとのことで、とても興味深い。
発生生物学、細胞生物学、神経科学にそれぞれインパクトのある研究になると思う。
注)実際は班会議ですでにivマウスを用いたデータを披露され、非常に面白かったのだが、論文発表前なので残念ながらここでは控えさせて頂く。