ロンドン経由で無事帰国
2009年 04月 26日
最近の目覚まし時計は多機能になっていて、しかも取説はないし……。
やっぱりシンプルな旅行用目覚まし時計を買わないと……。
学会の方で用意して下さったシャトルバスが5:30発で、その次の7:00の便だと、ちょっと不安だったので、雨の降る真っ暗の中の出発でした。
同乗者は5人いましたが、誰も無口で……(笑)。
シャノン空港に着いたのが6時過ぎ。
自分の乗る便は8:45だったので、アイルランド土産を買ってもまだ時間たっぷり。
小さな空港は歩く距離が短いなど、何かと楽な面も多いです。
10時過ぎにはヒースロー空港に到着。
ターミナル1からターミナル3にひたすら歩いて移動。
が、成田便のチェックインのためのカウンターは13:00以降にならないとオープンしないとのことで、……うーん、とにかく座るところを探して、例のワトソン先生の本を読破。
本というのは時間をつぶすのに最適ですね。
たしか「一人でしてサマになること」が本を読むことだと、林真理子が文春に書いていたと思います。
……という訳で、16:35発の成田便に無事に乗り継ぎました。
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最終日の話に戻りますが、新しいテクニックの紹介の中で、スイスのグループのBlue Brain Projectは圧巻でした。
個々の神経細胞の素過程のデータを何百万も組み合わせて、まずはラットの大脳皮質における神経活動についてスパコンなどを利用し、コンピュータ・グラフィクスで示す、という段階なのですが、建築学科の学生さんなども参加してのヘテロな集団によるプロジェクトだそうです。
結局、研究者が行っていることは、個々のデータの抽出で、それは定量的なものであればグラフなどにして示される訳ですが、それらを積み上げて再度CGにし、それを観ることによって脳の活動を理解するというのは、分かり方のレベルが変わってくるのだと直感しました。
ラットからマウス、霊長類、そしてヒトへと展開することが予定されています。
もちろん、発生の過程などをシミュレーションするという展開もあるでしょうし、神経細胞の数倍の数があるグリア細胞の働きも加味するという方向性もありますね。
見せられたCGはアートとしても非常に完成度が高くて素晴らしいものでした。
最終日、ポスターセッション2として発表を行いました。
ちょうど論文として出したところだったので何よりでした。
ランチタイムと夕方の2回のプレゼンタイムがありましたが、他の人のポスターを見る時間が足りなかったのが残念。
日本人参加者はいないと思っていましたら、現在留学中の方で一人、ポスター発表されていて、(オフィスへの電話は別として)学会中初めて日本語を使いました。
しかも、元々東北大にいらしたということで、世間は狭いです……。
最終日夜はGala Dinnerでした。
チケットは95ユーロと結構高めで、参加者は60名くらいだったかと思います。
講演会場だった部屋を2時間くらいでディナー用に配置換え。
前菜がスモークサーモン、メインコースは選択だったのですが、ダックをチョイス。
デザートはアイスクリームと何かの付け合わせ。
ダックは隣の方のフィレビーフの方が美味しそうだったのですが、なんとなくイギリスではビーフを食べない習慣になっていて……あ、アイルランドだったのですが(笑)。
スピーチなどいっさい無しに食事が始まったのは嬉しいことです。
おあずけ状態で長々とスピーチを聞くのは苦痛ですから。
デザートも終わりかけた頃に、主催者代表のKevin Mitchelから、関係各方面への感謝の意を込めた短いご挨拶がありました。
その後、アイルランド民族音楽とダンス(ダンサーの一人はKevinの姪御さんとか)のパフォーマンス。
ケルト音楽はちょっと演歌っぽい情緒感があって、元々好きだったのですが、ダンスを観るのは初めて。
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成田空港駅で電車待ちの間にエントリーします。
【画像追加です】
会場・宿泊施設だったManor Houseのロビー。グランドピアノの上に、いつも百合の花が活けてありました。この階段を上がって左側に、会場となったGalleryという部屋がありました。
こちらもロビーの奥にあるマントルピース。気温は夜は10℃より下がりますので、いつも火が焚かれていて、なんともいえない暖かさを醸し出しています。夜に撮影した方が、そんな感じに撮れたかもしれません。
アイルランド民族音楽のパフォーマンス。ちょっと暗くてすみません。男性がパーカッション。真ん中の女性がボーカルや笛。右側の女性は笛やバイオリン担当でした。
メインテーブルにはKeynote Speakersが。
私がご一緒していたテーブルの方々。
こちらがダンスを披露して下さったお嬢さん方。タップダンスのように靴を鳴らすものもありました。