阿修羅展、名水点て、高校同期会
2009年 06月 07日
出だしは、本日、最終日前日だった「阿修羅展」。
はやて100号を上野で降りて、さぁ、博物館に行こうと思ったら、公演口構内ですでに長蛇の列。
雨模様なので、現地で当日券を買うよりも、こちらの方が楽かしらんと思い、20分ほど並んでチケットはゲット。
国立博物館の平成館は駅から一番遠くて、傘を差して重い荷物を持っての歩きは大変でしたが、それよりも、すでに出来上がっていた入場の列の最後尾に付くと「今から80分待ちです」とのアナウンスが……。
さすがに、最終日の前日だし、仕方ないと諦めて、行列とともに徐々に移動しました。
「完璧にシゴト抜き」とはいっても、ただ列に並んでいるだけの時間は、やることもないので、論文の構成やら、新しいプロジェクトやら、シゴトのことを考えてしまいますね(苦笑)。
さて、中に入れたのは80分よりは早かったですが、阿修羅像の周りを時計回りに延々回ることしばし。
だんだん内側に近づけて、最後は最前列で一周回りました。
担当のオニイサンとオネエサンが合計3名いて、一緒に「徐々に回って下さい!!!」と叫びながら回っていましたが、こういうアルバイトもストレスフルだろうなぁ……。
ネズミを用いた行動解析で「拘束ストレス」を与えるというものがありますが、それに近いです。
でも、もっとストレスを受けていたのは、阿修羅像そのものかもしれません。
オバチャンたちは「押さないでよ」(←仕方ないでしょ、嫌なら来ないでください)、「見えないわ」(←近づきたかったら、徐々に内側に入っていきましょうね)、「あー、綺麗ね」(←良かったですね……溜息)、「阿修羅の方を廻したらいいんじゃないの?」(←そんなリスキーな! どえらい国宝でっせ、おばはん! だいち、そうしたらますます人が溜まるでしょう……)などと言いたい放題だし、80万人以上の人間がこの場所を訪れたのでしょうから、それを見ているだけで目が回りそう……。
さて、阿修羅像自体はとても良かったです。
画像や映像では分からなかったこととして、身体の傾きがありました。
気持ち、前の方に傾いているのです。
これでバランスが取れているのかと不思議に思いました。
大きさも思ったよりも大きく感じました。
上記のオバチャンの言う「阿修羅の方を廻してみたら?」というのは、一見もっともらしいのですが、たぶん、自分が阿修羅の周りを回って見るのと、自分の視界の中で阿修羅像が回るのは、かなり違う印象だと思います。
さて、いつもの「もし頂けるなら?」は「迦楼羅(かるら)像」ですね。
今回展示されていた興福寺のものは鳥頭人身の着甲像ですが、よくこんなイマジネーションが働くものだと感心しました。
あと、水晶・琥珀・瑠璃(ガラス)・瑪瑙(めのう)などの各種製品でも(笑)。
すでにこの時代にこれだけの技術があったということは驚きです。
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見終わったのが11時過ぎ。
日比谷線の上野駅まで延々歩いて、都立大のお茶の先生のお宅へ。
大先生は引退され、お嬢さんが後を継いでいらっしゃいます。
前回、お稽古に参加できたのは炉の季節で、3月の吊り釜だったのですが、季節は移り、もう風炉(ふろ)のお点前。
「風炉の初炭」と「名水点て」のお濃茶をお稽古させて頂きました。
一定のリズムをもって、美しい所作でお茶を点てるというのは、なかなかに難しいことです。
でも、不思議と心が落ち着きます。
お稽古に伺うのは、お友達に会ってお話しできるのも嬉しいことです。
皆さんで先日、北海道旅行をされた際のデジカメ画像なども見せて頂きました。
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その後、高校の同期会へ。
今年、卒業30周年を記念し、合同の同期会ということになりました。
うちは8クラスあって、学年全体で400名くらいなのですが、そのうち180名くらいが集まったとのこと。
8名の先生方のうち7名がご参加下さいました。
私たちのクラスの担任だったI先生は、御年84歳とのことでしたが、矍鑠としてお元気だったことは嬉しい限り。
クラス会は毎年に近いペースで行って来ましたが、他のクラスの方に会うのは、それこそ30年ぶり。
見た目には変わった方、でも変わってない仕草とか、興味深い限り。
男女同数の共学校でしたが、女子はむしろ伸び伸びと育ったと思います(笑)。
医療関係者や大学関係者も多いかもしれません。
それにしても、高校卒業後30年も経ったなんて、信じられないくらい。
子育て一段落で、また温泉旅行(トランプ付き)も復活できるかも。
ともあれ、企画から何から関わった皆さん、お疲れ様。
有難うございました。
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明日(といっても日付けは本日ですが)の日曜日はNHK大学ロボコンの審査員を務めます。
ちょっと楽しみです。