ネオテニー・ジャパンほか
2009年 06月 14日
まずは、先週のうちに当日券をゲットしておいた「ルーブル展@国立西洋美術館」で、フェルメールの「レースを編む女」を見ました。
小さいとは知っていましたが、その心象サイズをさらに下回る小ささでした。
でも、額装がとっても素敵で、こちらを下さるのなら喜んで飾りたいと思いました(笑)。
開館と同時(あるいは若干前)に入って、目的のフェルメール以外はざざっと流した後、常設展の方を見ました。
こちらは空いていて快適♪
まったく、人を見るために来ているのではないのですから……。
松方コレクションもなかなか良いものを揃えていますが、ここのお気に入りは藤田嗣治の「坐る女」です(こちらは松方コレクションではなく、柿沼冨二朗氏御遺族より寄贈とのこと)。
藤田独特の白い肌理が美しい作品です。
(フラッシュ無しで撮影可でした!)
そのほか、ミロやピカソもいいですね♪
天井が高い部屋なのも気に入っています。
デザインはコルビジエだしね。
明日が最終日でしたので、やはりめちゃくちゃ混んでいて、西洋美術館を出る頃には、列の最後尾で150分待ちくらいになっていました。
うーん、早起きは三文の得、をした気分。
で、まだ時間がありそうでしたので、上野の森美術館で開催されているネオテニー・ジャパン 高橋コレクションにも足を伸ばしました。
結局のところ、この展覧会が一番刺激的だったかもしれません。
ネオテニーというのは「幼形成熟」と訳されることが多いと思いますが、精神科医でもある高橋隆太郎氏が感じている(かもしれない)現代社会における「アダルト・チルドレン」的な精神病理もテーマの中に入っているように感じました。
撮影不可だったので、展示作品の一部はこちらの「フクヘン。」さんのブログをご覧ください。
個人的には、山口晃氏の「今様遊楽園」という作品が、下絵と一緒に展示されていたのが興味深いものでした。
まるで建築の図面のように、かなり正確に下絵で構図等を決めているのですね……。
中に書き込む人物はアドリブっぽいようです。
で、中身のコミカルさやシニカルさに加え、不思議なことに、建物が逆遠近法のように描かれていて(手前が狭く、奥が広がっている)、妙な不安感を醸し出しているのでした。
上野の森というくらい、辺りは緑が多いエリアです。
美術館の外に停まっていた屋台のカフェ・スタンド。
こういうのが、うちのキャンパスにも来てくれるといいんだけど……。