Principal Investigator (PI)の仕事
2009年 06月 21日
その折、お昼をご一緒しながら論文指導のお話に。
「面白いデータがあっても、なかなか良い論文にならないことがありますね」
「そうですね、うまく書けない研究者は3タイプに分類できるかな?」
「3タイプというと……?」
「まず、実験はたくさんして結果もたくさん持っているのだけど、そこから取捨選択ができないタイプ」
「自分のデータはどうしても可愛いから、切り捨てるのはなかなか難しいですよね」
「そう、だから、PI(principle investigator=研究室や研究グループのヘッド)がその道筋を付けてあげる必要がある」
「他人の目から客観的に見るということですね」
「第二は、完成度の高さをどこまでも追求するタイプ。90%達成したら、次は95%、99%を求めて、追加の実験などをしてしまう……」
「でも、そうすると、限りなく時間がかかりますよね?」
「そう。その間に、他の研究室から似たような論文が出てしまったりして……」
「方向転換せざるを得なくなったり?」
「ディスカッションを書き替えたり……。いろいろですね。PIとしては、適切なところで手綱を引いて、書いてもらわなければならない」
「逆パターンもありますよね? あと一踏ん張り頑張ればドラが載るかもしれないのに、その努力を諦めてしまう」
「それも困りますね。第三のタイプは、面白いデータをつまらなく見せてしまう人」
「あー、わかります。アピールすべきポイントで引いてしまったり、平板な書き方になってしまう……」
「語学の問題もあるのでしょうが、それよりも<面白さ>を伝える態度の方が大きいかもしれません」
「こちらもまさに、PIが<美味しく見せる>編集作業をしないといけませんね」
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先日、生協で売っていたお弁当。
おかずが4品で340円なり。

この日はゴーヤチャンプルーなども入っていて、結構お野菜多めでグッド。
……なんですが、このパッケージがねぇ……。
このセンス、どうにかならんもんでしょうか?

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明日は伊香保で講演。
明後日から2泊4日でパリ。
UNESCOのInternational Basic Sciences Programmeの委員会に出席してきます。