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    <title>大隅典子の仙台通信:ジェンダー</title>
    <category domain="http://nosumi.exblog.jp/i22/">ジェンダー</category>
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    <description>大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。</description>
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    <pubDate>Wed, 25 Dec 2019 19:09:59 +0900</pubDate>
    <dc:date>2019-12-25T19:09:59+09:00</dc:date>
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      <title>大隅典子の仙台通信</title>
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    <item>
      <title>第16回東北大学男女共同参画シンポジウム開催</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/27907832/</link>
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      <description><![CDATA[本日は第16回東北大学男女共同参画シンポジウムを無事に開催しました。休日対応の関係各位に心より感謝します。<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201912/21/22/d0028322_22262311.jpg" alt="_d0028322_22262311.jpg" class="IMAGE_MID" height="708" width="500" /></center><br />
今回の澤柳政太郎記念賞は、広島大学の相田理事・副学長。これまで、副理事、副学長、そして理事・副学長と、執行部に長く関与され、データに基づき女性教員採用促進等を推進されてきた方です。もともと、お茶の水女子大学の化学ご出身（つまり、東北大学初の女子学生、黒田チカの後輩にあたりますね）で、しかも化学反応のシミュレーションなどがご専門。データが分子や薬剤から人材に変わっただけということですね。IR（Institutional Research）という言葉が浸透するよりも前から、データの分析に基づいて「離職者の割合等を加味すると、毎年、採用の女性比率を26%にすれば、第３期中期目標期間に女性教員比率の数値目標を達成できる」と提言されて学内のコンセンサスを得られたということは、傾聴に値します。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201912/21/22/d0028322_21541442.jpg" alt="_d0028322_21541442.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><br />
澤柳記念賞の奨励賞の方は、埼玉大学の「みんなのトイレプロジェクト」。学生さんが中心となって、LGBTQなどダイバーシティの観点からトイレ問題を考えるというプロジェクト。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201912/21/22/d0028322_21540762.jpg" alt="_d0028322_21540762.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>田中真美先生からの本学における男女共同参画の現状についての説明の後、今年の基調講演は、森トラスト社長の伊達美和子様。ちょうど、９年半前に仙台に森トラストビルが建てられ、ウェスティンホテルが誘致されたのですが、そのプロジェクトを率いてきた方で、ぜひ一度お話を伺ってみたいという念願が叶いました。座長は芳賀満先生。<br />
<br />
<br />
伊達様は創業者から数えて３代目ということでしたが、高校生時代から将来のキャリアパスを考えてインプットしてきたということ。会社勤務を歴て、2016年に代表取締役社長に就任されてから、リブランド戦略やホテル基盤強化等を推進し、すでに予定よりも高いアウトプットを出されておられます。経営者としての「人財」育成についてのお話がとても興味深いものでした。社内のカジュアル化、フラット化を推進し、クリエイティブな空気を醸成することに心を砕いておられました。<br />
<br />
<br />
共同参画については「弱者支援」という観点ではなく、「人財活用」という意味で、女性が活躍できるようにすることが、組織を強くするということを話されていて、まさに膝を打つ気持ちになりました。<br />
<br />
<br />
パネル討論は「共感の技術」というテーマに沿って、ご来賓ご挨拶も頂いた宮城学院女子大学学長の平川新先生も飛び入りで、順に話題提供がありました。同大学では９月に「心は乙女の学生を2021年より受け入れる」というポリシーを、私立大学で初めて宣言されたのですが、その理解を得るためのプロセスなどが話されました。EY Japan株式会社に移られた梅田様は、長くIBM社でダイバーシティを推進されてこられた経験に基づき、共感を得るための経験について披露されました。続いて学内から、直江先生は哲学という文系の中で女性の参画が低い分野における共同参画の問題点などを指摘。最後の倉片先生は、お子さん３人という産婦人科医ですが、子育て中の医師が仕事をどうやって分担し合うのか、その現場における問題意識の共有の重要性について話されました。<br />
<br />
<br />
私自身の役目は、澤柳政太郎記念賞の講評と、閉会の挨拶だったのですが、最後に「思想と支援を車の両輪に」という言葉で締めくくりました。<br />
<br />
<br />
今回は午前中からのスケジュールで、初めてのケース。シンポジウムには130名ほどの方にお集まり頂きましたが、昼食を兼ねた交流会にも30名ほどが残られ、総長も最後までご参加頂けたことは本学のダイバーシティ推進としてとても重要なことでした。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201912/21/22/d0028322_22193871.jpg" alt="_d0028322_22193871.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><br />
<br />
<br />
プログラムを記しておきます。<br />
＜総合司会＞岩本 武明（男女共同参画委員会委員 広報・シンポジウムＷＧ、理学研究科 教授）<br />
10:00 開会挨拶<br />
大野 英男（総長）<br />
10:05 来賓挨拶<br />
平川 新氏（宮城学院女子大学学長）<br />
10:10-10:55　第1部<br />
第6回澤柳政太郎記念東北大学男女共同参画賞（澤柳記念賞）受賞式及び講演会<br />
Ａ賞：澤柳政太郎記念東北大学男女共同参画賞<br />
広島大学 理事・副学長 相田 美砂子氏<br />
Ｂ賞：澤柳政太郎記念東北大学男女共同参画奨励賞<br />
埼玉大学みんなのトイレプロジェクト<br />
東北大学における男女共同参画の取り組みについて<br />
田中 真美（総長特別補佐（共同参画担当）、男女共同参画委員会副委員長、男女共同参画推進センター副センター長、医工学研究科/工学研究科 教授）<br />
10:55-11:40　第2部　特別講演<br />
テーマ：森トラストの人材育成について ～男女ともに働きやすい社会の創造を目指して～<br />
伊達 美和子氏（森トラスト株式会社 代表取締役社長）<br />
＜座長＞芳賀 満（男女共同参画委員会副委員長、男女共同参画推進センター 副センター長、高度教養教育・学生支援機構 教授）<br />
11:40-11:50　休憩<br />
11:50-13:00　第3部<br />
パネルディスカッション　「共感の技術」<br />
＜パネリスト＞※順番は未定です。<br />
梅田 恵氏（EY Japan株式会社 D&amp;Iアソシエイトディレクター）<br />
直江 清隆氏（東北大学文学研究科 教授）<br />
倉片 三千代氏（東北大学病院産婦人科 助教）<br />
＜コーディネーター＞山内 正憲（男女共同参画委員会委員、医学系研究科 麻酔科学・周術期医学分野 教授）<br />
13:00　講評・閉会挨拶<br />
大隅 典子（副学長（広報・共同参画担当）、男女共同参画委員会委員長、男女共同参画推進センターセンター長）<br />
13:05　閉会<br />
13:15　意見交換会<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Sat, 21 Dec 2019 22:54:25 +0900</pubDate>
      <dc:date>2019-12-21T22:54:25+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>「女子大生の日」は８月１６日ではない</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/27742403/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://nosumi.exblog.jp/27742403/</guid>
      <description><![CDATA[日清ラーメンによれば、本日８月２５日は「ラーメンの日」とのこと。毎日必ず何かの記念日になっている。実は、１０日ほど前の８月１６日が「女子大生の日」とウェブ上に載っている（他にもあり）のだが、それは間違いであることを指摘しておきたい。<br />
<br />
1913年に、東北帝国大学（当時）は日本で初めて、女性の入学を許可した。上記の「女子大生の日」のサイトには以下のように書かれている。<br />
<br />
<br />
　１９１３（大正２）年のこの日、東北帝国大学（東北大学）が女子受験生３人の合格を発表しました。<br />
　これが日本で初めての女子大生の誕生でした。<br />
　そのうちの一人は日本最初の女性理学博士となった黒田チカでした。<br />
<br />
<br />
<br />
だが、実は合格発表をしたのは実は８月１６日ではない。これは、いわば「リーク報道」が為された日に基づいている。<br />
<br />
<br />
元史料館の永田英明先生が「産学官連携ジャーナル」に寄稿した文章「日本初の女子学生誕生」には、８月９日に当時の文部省から東北大学総長（その当時は北条時敬）宛に、「女性を帝大に入学させるようなことは前例がない」といって大学側の態度を質す書面が届いたのだが、８月１３日に入学者名簿（女子学生３名の名前を含む）を文部省に報告とある。<br />
<br />
<br />
東北大学ポケットガイド「テクルペ」のコラムとして、中学生が職場体験で史料館を訪問して書いた記事「中学生がご案内！東北大学史料館①」では、大学が文部省を訪れたのが日付で言えばちょうど本日、８月２５日となっている。<br />
<br />
<br />
いずれにしても、当時の帝国大学は今の欧米の大学と同様に９月入学であり、８月初旬に入学試験（体育実技などもあったらしい）が行われ、合格発表が為された。人数もさほど多くなかったので、そのくらいのロジで大丈夫だったのだろう。<br />
<br />
<br />
日本初女子学生入学のエピソードで私が必ず伝えるのは、本学の理念の１つ「門戸開放」は、「女子学生のために」門戸を開放したのではないということ。当時、いわゆる旧制高校（第一高等学校等、男性に限る）の卒業生にのみ許されていた入学資格を、師範学校の卒業生や高等教員免許を持っている方にも開放して「傍系入学」を認めたのだ。日本で３番めの帝国大学として、より広く、優秀な人材を集めたいと考えたからである。まさに、ダイバーシティ＆インクルージョンを先端的に進めようとしたのだ。<br />
<br />
<br />
そして、ならば制度をうまく「利用」できると考えた方がいた。それは、当時、東京帝国大学の教授であった長井長義。彼は東京女子師範学校や日本女子大学校でも非常勤講師として教えており、その生徒の中で優秀な女性がいることから彼女たちに受験を勧めたのだ。日本女子大学校の丹下ウメはそのままでは資格が無かったので、高等教員免許を取得させた上で、入学できるようにしている。<br />
<br />
<br />
つまり、日本で初めての女子大生誕生の裏には、良きメンターの存在がある。入学後も、真島利行が上記の丹下ウメや黒田チカを親身に指導し、両者は博士号を取得してそれぞれ母校の教授となった。<br />
<br />
<br />
もう一つ、この３名が入学したときの年齢だが、数学の牧田らくが一番若くて24歳、化学の黒田チカは29歳、丹下ウメにいたってはなんと40歳だったのだ！（年齢は東北大学萩友会HPに基づく）。まるでリカレント教育受講者のような年齢であるが、学び直しではなく「学び足し」として、高等教育機関に進学してきたのは、チャレンジ精神に溢れていたと想像する。きっと、マジョリティである旧制高校出身の男子学生は、かなり幼く見えたことだろう。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
ともあれ、東北大学としては８月１６日は「正式な日ではない」ので、女子大生の日をきちんと発表したいと思っています♫　乞うご期待！<br />
<br />
<br />
画像は2013年に東北大学女子学生入学百周年を記念して作成したロゴマークです。当時の袴姿である女性の手には試験管（化学を表す）、着物の紋として「七曜紋」（数学の空間充填問題を表す）、色は黒田チカの発見した紅花色素を表す「くれない」、３名の女性を３つの花で示しています。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201908/25/22/d0028322_09335492.jpg" alt="_d0028322_09335492.jpg" class="IMAGE_MID" height="397" width="500" /></center><br />
【関連リンク】<br />
産学官連携ジャーナル：日本初の女子学生誕生（2013年12月号）<br />
東北大学萩友会HP・数字に見る東北大学：日本初の女性大学生３名。<br />
東北大学女子学生入学百周年記念事業HP：女子学生の歴史<br />
東北大学ポケットガイド・テクルペ：中学生がご案内！東北大学史料館①（2018.12.25）<br />
<br />
花束書房：日本初の女子大生・黒田チカ（2019.2.6）←入学時の年齢に違い<br />
東北大学プレスリリース：日本最初の女性帝国大学生・黒田チカ博士が結ぶ縁と未来　～東北大学とお茶の水女子大学との連携協定締結式の開催～（2019.7.17）<br />
<br />
<br />
【書籍】<br />
『白梅のようにーー化学者丹下ウメの軌跡』　蟻川 芳子 (著), 宮崎 あかね (著)　化学工業日報社　2011年<br />
<br />
『化学者たちのセレンディピティ　ーノーベル賞への道のりー』吉原賢二（著）東北大学出版会　2006年<br />
<br />
黒田チカについての１章あり。長井長義、真島利行らからの影響についても言及。<br />
<br />
<br />
]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Sun, 25 Aug 2019 09:55:41 +0900</pubDate>
      <dc:date>2019-08-25T09:55:41+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>法医学会の共同参画イベントで話しました</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/27646516/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://nosumi.exblog.jp/27646516/</guid>
      <description><![CDATA[同僚の舟山眞人先生が大会長を務められた第103次日本法医学会学術全国集会に呼ばれて、共同参画のセッションで登壇しました。仙台サンプラザという会場で、控室は「過日、浜崎あゆみが使った」とのこと♫<br />
<br />
法医学会としては男女共同参画関係のセッションを組んだのは初めてとのこと。法医学は医師、歯科医師だけでなく、多様なバックグラウンドの方々の協力の上に成り立っている分野ですが、実は医学系の中では比較的女性が働きやすい分野と考えられており、女性教授の割合も多いという特徴があります。対象が生身の患者さんではないからですね。<br />
<br />
<br />
セッションは一番広いA会場で行われ、舟山先生の座長により基調講演をさせて頂いたのですが、この手の企画の割には男性の参加者が非常に多く、びっくりしました。今回の主張としては共同参画を進め、男性も女性も働きやすい環境にするために「無意識のバイアスに気づくこと」が重要ということにしました。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201906/15/22/d0028322_07580456.png" alt="_d0028322_07580456.png" class="IMAGE_MID" height="665" width="500" /></center>シンポジウムの司会は井濱容子先生（横浜市大教授）と工藤恵子先生（元九大講師）。登壇者は順に佐藤文子先生（北里大学教授）、松末　綾先生（福岡大学講師）、笹尾亜子先生（熊本大学助教）、佐野利恵先生（群馬大学准教授）。それぞれ、異なる職位やバックグラウンドからのご参加で、多様性に富む充実した発表内容でした。それぞれのタイトルのみ残しておきます。<br />
<br />
<br />
●女性医師が法医学領域で活躍するために<br />
●出産・育児に関する社会支援制度の活用<br />
●熊本大学における男女共同参画推進のための取組みについて<br />
●「指導者、メンター、ロールモデル」女性研究者を育み支えるための３本の矢<br />
<br />
<br />
<br />
興味深かったのは、質疑応答の時間（私の講演が予定より長く、押してしまったために、あまり長く取れなかったのですが）に真っ先に手を挙げられたのはすべて男性。お一人目は、佐藤先生に対する質問で、佐藤先生のケースではお子さんが自閉症で普通学級で学ぶことが困難であったことから、高校教師であったご主人が仕事を辞めて専業主夫となった、という個人的なエピソードを話されたことについてでした。<br />
<br />
<br />
その内容は「女性は高学歴、高収入でも、自分が一家の大黒柱になることは避ける方が多いと思うが、なぜ先生の場合には先生が仕事を続け、ご主人が辞めたのか？　家庭内でそれについてどのように話し合われたのか？」という、たいへんストレートなものでした。<br />
<br />
<br />
あくまで想像ですが、このような気付きが、まさに「無意識のバイアス」があることの反映であると思われます。男性の方が常に高学歴、高収入、高身長でなければならないことはないはずです。女性の方が年上であっても構わないでしょう。子どもを産むことは残念ながら、男性にはできない特質ですが、男性に子育ての能力が欠けている訳ではなく、家事も育児も参画可能であることは、世界の状況を見れば明らかです。（下記の図は、「平成30年度版　少子化社会対策白書」より講演でも使いました）<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201906/15/22/d0028322_08193433.gif" alt="_d0028322_08193433.gif" class="IMAGE_MID" height="334" width="500" /></center>男性にその能力はあるにも関わらず、家事や育児ができないのは、paid-workの時間が諸外国に比べて圧倒的に長いからです。（下記の図は東北大学男女共同参画推進センター作成）<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201906/15/22/d0028322_08245439.png" alt="_d0028322_08245439.png" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><br />
週休２日のフルタイムの方が、１日１０時間働くというのは、９時から始業とすると夕方８時までなので（昼休み１時間として）、まぁ、ありえない話ではないですが、毎日この状況が続くとすると、１日あたり２時間、月に４０時間の残業となる訳で、それは精神的、肉体的にもよろしくないでしょう。また、雇用者側としては、残業代分の人件費もかかっています。<br />
<br />
<br />
つまり、日本の生産性が低いのは、無理に働かなければならない状況を作り出していて、そのことによってストレスがかかった状況で就業することが慢性化し、さらに生産性が低くなるという負のスパイラルなのだと思います。<br />
<br />
<br />
もう１名、質問された男性の方は、「数値目標は必要か？」ということがご質問の趣旨であったと思いますが、私の方に回答を振られたので、「少ない方の性が組織の３割を超えるまでは必要と考える」とお答えしました。例えばカナダの政府主席科学顧問のモナ・ネメール博士や、総合研究大学院大学学長の長谷川眞理子先生なども「３割の壁」について話されています。東北大学の男女共同参画委員会も、構成員の一方の性が３割を下回らないこととしていますが、今では３割を越えて、４割以上が女性の委員となっています。<br />
<br />
<br />
朝日デジタル：女性の研究者事情、カナダでは？　首席科学顧問に聞く（2019.4.4）<br />
<br />
毎日新聞・時代の風：地位向上、進まぬ日本　女性議員、増やすべきだ＝長谷川眞理子・総合研究大学院大学長（2018.9.16）<br />
<br />
<br />
<br />
ともあれ、法医学会会員の方々の関心の高さを感じることができた２時間でした。法医学から医学をさらに変えて行くことも可能かもしれませんね。<br />
<br />
<br />
]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Sat, 15 Jun 2019 08:48:06 +0900</pubDate>
      <dc:date>2019-06-15T08:48:06+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>上野千鶴子先生の東大入学式祝辞にアジテートされて：その２</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/27561559/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://nosumi.exblog.jp/27561559/</guid>
      <description><![CDATA[先週上げた「上野千鶴子先生の東大入学式祝辞にアジテートされて」がBLOGOSさん含め、思いの外、読まれたようで、追記しておきたい。<br />
<br />
書かれた作品はそれ自体に＜命＞を吹き込まれており、作者の意図など深読みすること自体がまた＜創造的な営み＞なのだと思うが、拙ブログで筆者の意図するのは、「上野千鶴子先生の祝辞」に触発されて得た思考を記録することである。<br />
<br />
<br />
Wikipedia情報によれば、上野先生はちょうど干支が一回り違うようだ。京都大学文学部哲学科社会学専攻を卒業され、博士課程に進学したのち、おそらく単位取得のちに満期退学。同大学の社会学専攻研修員を務めた後、平安女子短期大学（現平安女学院大学短期大学部）の専任講師に就かれ、京都精華大学人文学部助教授を経て、1993年に東京大学文学部の助教授として迎えられた。1995年に教授に昇進されている。<br />
<br />
<br />
東大の文系教授で存じ上げている大沢真理先生は、上野先生よりは５歳年下。東京大学経済学部卒業で1998年に母校の教授になられたが、現在でも、東大出身の女性が教授として残っている例はとても少ない。<br />
<br />
<br />
筆者は現在、東北大学を軸足に女性をエンカレッジする活動を続けているが、その経緯は、2001年（平成13年）に男女共同参画委員会が設置されたことによる。立ち上げにご尽力されたのは、法学研究科教授（現名誉教授）の辻村みよ子先生（現在は明治大学）であった。<br />
<br />
<br />
辻村先生はちょうど10歳年上。あるとき、委員会がらみでお目にかかった折に、「私のボスは、大学院進学の面接のときに、＜女性は男性の２倍の業績があって同等とみなされるから、そのつもりで覚悟しなさい＞って言ったのですよ……」という昔話を披露した。すると、辻村先生は、「あら、私のときは５倍って言われたわ。私より10歳上の先生は10倍だったはず……」<br />
<br />
<br />
今では、politically incorrectな、そんなことを言われる男性教授はいないと思うが、当時、20代の素朴な私は「そうか、2倍は物理的に無理だろうから、1.5倍くらいを目指そう」と心に決めた。だが、振り返ってみれば、当時でさえ本当はそれは不当なことであったのだ。<br />
<br />
<br />
このマインドセットは、昨年、問題となった医学部入試における女性差別問題が、なぜ続いてきたのかと重なるところがある。<br />
<br />
<br />
「女性は入試では良い点数を取るが、医者には向いていない」<br />
「せっかく育てても、結婚、出産、育児、介護で離職する」<br />
「女医が多くなると現場が疲弊する」<br />
<br />
<br />
このような理由により、入り口で女性の数を制限することが正当であるとみなされてきた。<br />
<br />
<br />
「医者に向いていない」というのは、まったくナンセンスであり、OECDの2017年のデータによれば、ラトビア、エストニア、リトアニア、スロベニア等では60-75%の医師が女性だ。ケア・テイカーとして女性の方がそのような資質を持った人材が多いかもしれないし、患者の半数が女性であるのだから、女性医師の方が有り難いという側面もある。<br />
<br />
<br />
「女性の方が離職率が高い」のは、本来であれば、医師の就業環境を改善することにより解決すべきことである。例えば、初等中等教育に携わる教員の場合は「産休補助教員（産休代替教員）」という制度がある。「女子教職員の出産に際しての補助教職員の確保に関する法律」という法律が昭和30年（1955年）に制定されたことにより、とくに初等教育における女性教員比率は、現在６割くらいに女性が増加することとなっている。（このことは逆に、我が国の理系教育、とくに女子対象において問題がありうると感じているが、ここでは論じない。）<br />
<br />
<br />
そのような、本来、環境整備を行うべきところが為されていないことにより、「女医が多くなると現場が疲弊する」と感じられているとすれば残念なことである。ともあれ、我々の年代では医学系で女子学生は１割くらいの時代であり、学生としてそれがおかしいと感じてはいなかった。単に世界を知らなかっただけなのだが。<br />
<br />
<br />
現在、日本の医師の女性の割合は21%程度。若い年代の女性医師比率のG7国別経時変化を示したグラフがあるので貼っておく。どの国も医師の女性比率は増加しており、米国と日本を除く５カ国すべてで、女性医師は５割を超えている。日本が2010年時から伸びていない様子が伺える。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201904/20/22/d0028322_09345044.png" alt="_d0028322_09345044.png" class="IMAGE_MID" height="403" width="500" /></center><br />
<br />
<br />
（ここに掲げたグラフは、「世界各国比較｜医師の男女比ランキング・年代・診療科別」というサイト（2018.4.30更新）から借用しており、OECDデータの二次利用となっています）<br />
<br />
<br />
日本には女性の医学部合格者、そして結果として国家試験合格者に「35%の壁」があるようで、入試時点で何らかの手段によってこのラインが死守されているように思われる。例えば、入試の点数を操作しなくても、入試に数学を課すかどうか、理系科目の問題の難易度を上げるかどうかで、応募者の女性比率をコントロールすることが可能だ。（友人である数学科のK先生は「医師にも数学は必須」と言われると思うし、統計的思考は誰にとっても騙されないために必要なリテラシーであるとも筆者も考えるが、医学部入試では数学の出題が無い大学において、女子学生比率が高いことはよく知られている）<br />
<br />
<br />
上野先生の祝辞の冒頭で、「女子学生の（医学部への）入りにくさ」について、「女子学生の合格率に対する男子学生の合格率は平均1.2倍」という数字を挙げておられるが、問題は合格者における格差だけではないことを指摘しておきたい。<br />
<br />
<br />
上野先生が祝辞の中でもう一つ挙げている数字が、東大の入学者における女性の割合である。<br />
<br />
<br />
「東京大学入学者の女性比率は長期にわたって「2割の壁」を越えません。今年度に至っては18.1％と前年度を下回りました。」<br />
<br />
<br />
これは我が国の将来にわたって非常に大きな問題があると思われる。<br />
<br />
<br />
日本の将来を支える大事な高等教育機関のトップ校が、いまだに非常に男性優位であることもそうだが、進学してくる男子生徒のマジョリティが「男子校」の出身者で占められているということに筆者は憂える。2019年度の上位校から並べると、開成（187名）、筑駒（113名）、麻布（100名）、聖光学院（93名）、灘高（73名）と続く。男子校は男子校としての存在意義はあるだろうが、思春期に男女がともに共存する環境に晒されることが少ない男性が東大の学生のマジョリティであることは、長きにわたっての問題がありうる。（その一端については、上野先生の問題提議の中で、部活のこととして取り上げられていたが、筆者は彼らが社会人になってからの影響について憂慮するものである。）<br />
<br />
<br />
ちなみに、東大合格者の貴重な18.1%（567名）の女子のうち、なんと１割以上（66名）が桜蔭高等学校であるということも、ダイバーシティの観点からは非常に問題であると思う。繰り返すが、女子校は女子校として教育上、重要な面がある（例えば、理数系の理解の仕方が男子と異なるので、異なる教え方の方が効果があるなど）。しかしながら、東大卒の女子が、東京の私立の女子高に偏ることは宜しくないと筆者は考える。<br />
<br />
<br />
もう一つちなみに、東北大学では今年の学部入試では2446名の合格者のうち674名（27.6%）が女性。これは喜ばしいことに、昨年の26.4%よりも増加し、過去最高となった。<br />
<br />
<br />
過日、朝日新聞の科学面に高橋真理子論説委員の署名記事が載っていた（2019.4.4）。カナダの政府主席科学顧問という、首相にもっとも近い、科学行政のご意見番のモナ・ネメール博士という薬理学者へのインタビューをもとに書かれており、「女性の比率が30%になるまでがもっとも難しい」という言葉で締めくくられていた。ネメール博士が大学院生だった35年前、100名中女性は5人。「４階建て校舎の各階は男性用トイレだけで、女性は地下の共用トイレしか使えなかった。……、当時、教授40人中女性はゼロだった。今は学生の半数、教授の２割程度が女性です。」<br />
<br />
<br />
詳しくはぜひ、朝日新聞DIGITALの記事を読んでほしい。<br />
<br />
<br />
３割の壁は、学生比率の問題というよりも、意思決定に関わる人々の中での割合が重要だと思う。カナダではトルドー首相が男女半々の内閣を作った。遅々として進まない状況を打破するには、トップダウンに進めることも大事だろう。<br />
]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Sat, 20 Apr 2019 10:41:03 +0900</pubDate>
      <dc:date>2019-04-20T10:41:03+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>上野千鶴子先生の東大入学式祝辞にアジテートされて</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/27552330/</link>
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      <description><![CDATA[東京大学の入学式が４月１２日に行われ、来賓として東京大学名誉教授の上野千鶴子先生が読まれた祝辞が大いに話題になっている（本日の時点でも）。医学部入試不正問題を皮切りに、東京大学の本年の女子入学生が昨年より減って18.1%となったこと、東大生の過去の性的暴行事件などが取り上げられ、会場にいた「祝われるべき立場」の約3000人の新入生とその関係の方々は驚かれたことだろう。祝辞の最中からすでに怒りや嘆きのツイートが出回り、祝辞の全文テキストはすぐに東京大学のHPに掲載されたため、それはSNSを通じてさらに拡散し賛否両論の議論が巻き起こった。それにより、入学式の現場にいなかった方の中にも、辛い過去を思い出したり、「放っておいて欲しい」と感じた方がいる。<br />
<br />
この祝辞の素晴らしい部分は後半なので、そこから引用しておく。<br />
<br />
<br />
……私が学生だったころ、女性学という学問はこの世にありませんでした。なかったから、作りました。女性学は大学の外で生まれて、大学の中に参入しました。4半世紀前、私が東京大学に赴任したとき、私は文学部で3人目の女性教員でした。……今日東京大学では、主婦の研究でも、少女マンガの研究でもセクシュアリティの研究でも学位がとれますが、それは私たちが新しい分野に取り組んで、闘ってきたからです。そして私を突き動かしてきたのは、あくことなき好奇心と、社会の不公正に対する怒りでした。<br />
　学問にもベンチャーがあります。衰退していく学問に対して、あたらしく勃興していく学問があります。女性学はベンチャーでした。女性学にかぎらず、環境学、情報学、障害学などさまざまな新しい分野が生まれました。時代の変化がそれを求めたからです。<br />
（中略）<br />
　あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。……<br />
　あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。<br />
（中略）<br />
……大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。知を生み出す知を、メタ知識といいます。そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。ようこそ、東京大学へ。<br />
<br />
<br />
実は、上野先生とは10年以上前にとあるシンポジウムの質疑応答時間に「バトった」ことがある。拙ブログを探してみると、それは2006年のことであった。日本学術会議主催の公開講演会「身体・性差・ジェンダー生物学とジェンダー学の対話ー」という機会だった。（拙ブログ記事はこちら）<br />
<br />
<br />
ちょうど一回りの年齢差があり、社会学と生物学という学問の歴史や手法の違いもあって、ジェンダー学対生物学の議論は噛み合わなかった、という不満がそのブログに書かれている。かたや女性学を背負って立つ著名な研究者から見て、教授になってまだ10年にもなっていない無名の生物学者が、学術会議の男女共同参画委員会委員としてフロアから発言したとしても、傾聴には値しないと思われたかもしれない。あるいは、分野外の方と議論する自分の経験値が足りなかったことも十分ありえる。<br />
<br />
<br />
そこから約13年経って拙ブログを読み返してみると、自分が若くて目上の先生にも噛み付くタイプであったことを再認識させられ、汗顔の至りであるとともに、実は、このとき「ジェンダー生物学とジェンダー学」の研究者がともに熱く議論した甲斐もなく、日本の社会のジェンダー差別は解消しなかった、ということに思い至り愕然としている。そして、このタイミングに、東京大学の入学式というインパクトのある舞台で、祝辞という形でアジテートされた上野先生の戦略には脱帽する（ただし「脱帽」は女性が使うのに適した言葉ではないかもしれない）。<br />
<br />
<br />
その頃、ちょうど2006年より科学技術振興調整費（当時）による自然科学系の女性研究者支援の施策が開始されたところだった。私たち理系女性研究者は、いわば「思想よりも支援」という現実路線に舵を切って、研究要員やベビーシッター経費の補助などの研究環境の改善、次世代女性研究者の増加を目指した活動（例えば東北大学サイエンス・エンジェル制度など）を行ってきたのだ。女性研究者の割合は、毎年、約0.5%前後増加し、2018年時点での女性研究者の割合が15.7％となった。<br />
<br />
<br />
だが、直近のジェンダーギャップ指数は110/149位（前年の144か国中114位よりはマシ）。冒頭でも述べた医学部入試時の女性差別は、気づいている方もいたであろうが、解消されることはなかった。上野先生の祝辞の中に含まれなかったこととして、夫婦別姓の問題や、性犯罪者に対する司法界の甘さなどもあり、これらは複雑に絡み合って、女性が社会で活躍することを阻む背景となっている。<br />
<br />
<br />
では今、何をすべきか？<br />
<br />
<br />
現場の若い方々はそれぞれ、自分を信じて諦めないで欲しい。辛いときには声を出していい。不正があれば不正だと言っていい。<br />
<br />
<br />
施策に関しては、これまでの「思想よりも支援」というポリシーは再検討が必要だ。何より「直接的な支援」にはお金がかかりすぎる。女性教員を増やすためだけに人件費を使う訳にはいかないし、女性の労働時間が家事・育児で少ない部分を支援要員で補うことにも限界がある。そもそも、日本では家事・育児におけるジェンダーギャップが著しいことが、女性の能力が十分に活用できていないことに繋がっている。（図は2017年に行われた東北大学研究環境アンケート結果より。4592名回答）<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201904/14/22/d0028322_09281089.png" alt="_d0028322_09281089.png" class="IMAGE_MID" height="326" width="500" /></center><br />
ただし、支援が必要ではないという意味ではない。研究活動を通じて高等教育を行う大学や大学院において、どのようにダイバーシティを推進すべきかを専門に考え、実務を行う人材は必須であり、むしろ増やしていかなければならない。グッドプラクティスを再度、ダイバーシティの面で進んでいる企業などから含め、国内外から学ぶ必要がある。初等中等教育でのキャリア教育などにも介入することが大事だろう。そして何より、文系理系のギャップを解消することも有効策かもしれない。<br />
<br />
<br />
【関連リンク】<br />
NPO法人ウィメンズ・アクション・ネットワークHP<br />
<br />
Nature Index: Calling rikejo（2018.3.21）<br />
Nature Index: Lost in Japan, a generation of brilliant women（2018.8.24）<br />
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<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Sun, 14 Apr 2019 09:31:32 +0900</pubDate>
      <dc:date>2019-04-14T09:31:32+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>「出杭力」と「造山力」：石井裕先生の言葉からジェンダー差を考えた</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/27264231/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://nosumi.exblog.jp/27264231/</guid>
      <description><![CDATA[医学部入試女子学生差別の問題はさらに波及している。過日は大学トップの方が「女子の方がコミュニケーション能力が高いため補正した」（NHKニュース記事より引用）という釈明により批判を浴びている。しかも、根拠として引用されたという論文（Cohn, 1991）の結論は「egocentricity (自己中心性) の性差」であり、コミュニケーション能力の差ではないという点で、さらに燃料が投下されたようだ。<br />
<br />
このような性差・ジェンダー差に関して、実は最近、気づいたことがある。石井裕先生＠MITメディアラボ副所長をオフィスにお迎えしたとき、AXIS表紙になっている別刷りにサインをして下さったのだが、「３つの力（出杭力、道程力、造山力）のうち、どれを書きましょうか？」と言われて、「（えっ？　えっ？　えっと…）出る杭でお願いします」と申し上げた。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201812/12/22/d0028322_08555286.jpg" alt="_d0028322_08555286.jpg" class="IMAGE_MID" height="667" width="500" /></center>こういうとき、自分の気持ちに一番正直な選択肢を人間は選ぶのだと思う。<br />
<br />
<br />
石井先生は総長他の先生方との夕食会でも同様に別刷りサインを下さったのだが、「何力って書きましょうか？」という問いに対して、その場の男性の先生は皆さん「造山力」と答えていらした。<br />
<br />
<br />
それでもって、私は自分の人生のポリシーやストラテジーや拠り所、とリーダーとなる男性の先生方のそれの違いを認識した。<br />
<br />
<br />
東北大学の執行部役員や部局長になられる方々は、皆、一国一城の主になる、大きな山を築く、ということを人生の目標として来られたのだろう。<br />
<br />
<br />
かたや、私はひたすら「ユニークであること」を選択の基準にしてきたのだと思う。それは研究における創造性という観点でもある。みんながやっていない研究、狭いニッチな分野を選ぶことをポリシーとしてきた。<br />
<br />
<br />
その結果として、常に「出る杭」として打たれても折れない「しなやかさ」や「スルー力（するーりょく）」を培いつつ人生を生きて来たので、思わず「出杭力」という言葉が自分にぴったりだと思ったのだろう。<br />
<br />
<br />
私より若い方々に言いたいことは、石井先生の言葉を借りるなら「出すぎた杭は打たれない」ということでもあるし、金子みすゞの詩を引用するなら「みんなちがって、みんないい」。そして、女性の中で「造山力」をポリシーとする方がもっと目立ってくれても良い。<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201812/12/22/d0028322_09112420.jpg" alt="_d0028322_09112420.jpg" class="IMAGE_MID" height="667" width="500" /></center>こちらはオフィスのガラス黒板に石井先生が残して下さったサイン。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Wed, 12 Dec 2018 09:12:02 +0900</pubDate>
      <dc:date>2018-12-12T09:12:02+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>第15回東北大学男女共同参画シンポジウム（12/8）</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/27256310/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://nosumi.exblog.jp/27256310/</guid>
      <description><![CDATA[今週土曜日開催のイベントにつきまして本ブログでも告知拡散させて頂きます。<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201812/07/22/d0028322_07492184.jpg" alt="_d0028322_07492184.jpg" class="IMAGE_MID" height="708" width="500" /></center>第１５回目となる東北大学男女共同参画シンポジウムですが、ご来賓のご挨拶にお茶の水女子大学学長の室伏きみ子先生を、基調講演には福島りえこ氏をお招きしています。<br />
<br />
<br />
福島さんは本学理学研究科修士の終了生。2011年に東芝在籍中、日経ウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞されています。前回の都議選で都民ファーストの会から立候補し、世田谷区でトップ当選を果たし、政治家に転校されました。理系の女性で政治家という、たいへん貴重な人材です。<br />
<br />
<br />
第５回となる澤柳記念賞には九州大学の女性研究者支援グループと、大阪府立大学版のサイエンス・エンジェルが受賞。パネルディスカッションにはファザーリング・ジャパンの方に加え、本学の工学系教授、修士や学部の学生さんも参加して、「共働き」をテーマに議論します。<br />
<br />
<br />
今回の場所は地下鉄青葉山駅近くの「青葉山コモンズ」で開催します（附属図書館農学分館のある建物）。一般市民の方も奮ってご参加下さい。<br />
<br />
<br />
]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Fri, 07 Dec 2018 08:02:59 +0900</pubDate>
      <dc:date>2018-12-07T08:02:59+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>医学部入試差別問題を考える：女子生徒の数学苦手意識は植え付けられたものである</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/27189265/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://nosumi.exblog.jp/27189265/</guid>
      <description><![CDATA[某医科大学における入試時点の点数操作による女性や多浪生の排除が明るみに出たことは、いわばパンドラの箱を開けてしまった感がある。<br />
<br />
<br />
今回の問題をきっかけに文科省が全国の医学部に過去６年間の男女別合格率の調査を行い、その結果が９月４日に発表された（画像）。それによれば、６〜７割の大学医学部で男性の合格率の方が高く、男女の格差がもっとも男性有利であった大学では1.67倍、平均では1.18倍の開きがあった（ちなみに筆者の所属する東北大学は1.13で平均よりはベター）。<br />
<br />
<br />
日経新聞：医学部合格率、男子優位6～7割　文科省の全国調査（2018.9.4） <br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201810/28/22/d0028322_22374237.jpg" alt="_d0028322_22374237.jpg" class="IMAGE_MID" height="585" width="500" /></center><br />
「女性の比率を下げたいなら、数学や理科系科目の配点を大きくしたり、問題を難しくすれば良い」という話は確かに聞いたことがある。基礎医学系の科目を勉強する上でも、未来の医療をつくるためには理系科目は必須であることは間違いない。だが、性差に基づく医療の推進、我が国の医療の質の向上のためには、女性の参画はもっと進むべきと思われる。女性医師の方が患者を死亡させにくいというデータもある。（あるいはメディカルビジネスとして医療ツーリズムをイスラム圏から受け入れる際には、女性は女性医師に診察を受ける必要があるので、女性医師の確保が必要なども）。<br />
<br />
<br />
ところで、本当に我が国の女子生徒は理数系が弱いのだろうか？<br />
<br />
<br />
義務教育の終了段階にある１５歳の生徒を対象としたOECDによる代表的な国際的学力調査（PISA：生徒の学習到達度調査）が３年毎に行われており、文科省や国立教育政策研究所から公表されている。直近のデータは2015年のもの。<br />
<br />
<br />
我が国の女子生徒の数学の平均点は、OECD諸国の平均より高い。国によって習熟度が異なるということは、生物学的な側面よりも、教育体制等の環境要因が影響することを意味する。<br />
<br />
<br />
男女差について言えば、日本では平均値で男子の方が若干、高いものの、その差はOECD諸国の中では少ない方である。<br />
<br />
<br />
今回の調査で注目すべき点は、学習や学力に関する意識に関わる性差との関係を調べた点にある。日本では、数学に対する不安を持つ者が女子に多く、また、女子は成績上位者であっても数学の学力に自信が無い者が多かった。高得点の生徒の中で数学に対する自信が同じだった者の間で比較すると、男女の得点差は見られなかった。<br />
<br />
<br />
これは、すでに拙翻訳本『なぜ理系に進む女性は少ないのか？』（西村書店、2013年）の中で取り上げられている研究結果と合致する結果である。「数学は天賦の才能である」と教えられると、女子生徒は自信を失い成績も悪くなるという調査報告が掲載されている。<br />
<br />
<br />
我が国ではいまだに「女性は理系に向かない」という無意識のバイアスが、保護者だけでなく教師にも根強く、そのために本人も知らず知らずの間にそのように思い込む。「リカ」という名前なのに理数系が苦手というキャラクター設定の人形で遊び、「アインシュタインよりディアナ・アグロン」という歌に疑問を持たないように育てられる。<br />
<br />
<br />
「無意識のバイアス」に関連して、過日、10月11日の国際ガールズ・デーに絡んで、英国の女優エマ・ワトソンの「発言」がウェブ上で拡散された。曰く「女の子がやってはいけない一番悲しいことは、男性の為に頭の悪いふりをすることです。」<br />
<br />
<br />
どうも実際に彼女がそのように言ったログが取れないということだが、BuzzFeed Newsの解析によれば、この元々の発言に相当すると思われるのは、2006年にオクスフォード大学の学生弁論団体で講演した内容とのこと。当時、映画ハリー・ポッターのクールなヒロイン、ハーマイオニーを演じるときに大事にしていることとして、以下のように記録されている。<br />
<br />
<br />
‘She bosses the guys around’ and makes having a ‘brain not beauty cool.’ Although ‘slightly socially inept’ Hermione is ‘not ashamed of herself.’ Emma says that the saddest thing for a girl to do is to dumb herself down for a guy. Hermione wouldn’t do it, so neither should anyone else.<br />
<br />
<br />
この最後の方の部分が取り出され、”The saddest thing for a girl to do is to dumb herself down for a guy.”というエマ・ワトソンの「名言」として拡散されたらしい。<br />
<br />
<br />
女の子たちは小さい頃からこのように「算数が得意だ／理系だとわかったら、嫌われるかも……」という呪縛に囚われがちなのだ。理系進学の先は医学部だけではないので、理学、工学、農学、生命科学等への女性参画も考慮すると、この問題の及ぶ範囲はきわめて大きい。<br />
<br />
<br />
そもそも、日本の大学受験における「理系・文系」の起源は、どのくらい前まで遡れるのだろうか？　東京大学の理科／文科I、II、III類という区分は極めて象徴的だ。「自分は女性だから理系に進学しない方が良いのでは？」という判断は、女性のキャリアパスを大きく制限することになり、ひいては、本来持っていた能力が社会で活かされなくなってしまうだろう。同じことは、女性が「リーダーになることを避ける」傾向についても然りである。<br />
<br />
<br />
冒頭の話題に戻ろう。医学部入試時点で女性受験者が不当に差別され、代わりに能力の劣った男性が入学したのであれば、国民の医療のレベルに影響が生じえた可能性がありえる。ただし、医療従事者の働き方を改善しなければ、ただ女性の入学者を増やしても駄目であることは言うまでもない。<br />
<br />
<br />
＊＊＊＊＊<br />
ちなみに、今週は土日ともに出張だったのだが、本日の講演は新潟県歯科医師会会館にて女性歯科医師支援の講演会。脳とアブラについての話題に加えて、上記のような無意識のバイアス等についても話した。<br />
<br />
<br />
また、10月26日（金）には、緊急に日本学術会議主催でシンポジウム「医療界における男女共同参画の推進と課題〜日本学術会議幹事会声明を踏まえて〜」が開催されていた。この資料や報告書が公開されてほしい。<br />
<br />
<br />
【加筆】<br />
日本学術会議の幹事会からは、すでに９月１４日付けで緊急声明が出ており、今後、さらに検討の上、学術会議からの提言が発出される予定と聞いている。<br />
「医学部医学系入学試験と教育における公正性の確保を求める 日本学術会議幹事会声明―男女共同参画推進の視点から―」 （PDF）<br />
<br />
<br />
<br />
]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Sun, 28 Oct 2018 22:36:35 +0900</pubDate>
      <dc:date>2018-10-28T22:36:35+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>WIT2018に行ってきた</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/27181113/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://nosumi.exblog.jp/27181113/</guid>
      <description><![CDATA[今週はダイバーシティの仕事が連続。月曜日に都内でアドバイザリーボード委員会、昨日、火曜日にタイトルにしたWIT2018のパネル登壇、本日はJSTダイバーシティ事業の中間評価ヒアリング。<br />
<br />
WIT: Work &amp; Women in Innovation Summit 2018特設サイト<br />
<br />
ともに拓く ひとりひとりが輝く未来へ<br />
～魅力ある「働き方」と「女性活躍」のムーブメントを宮城から～<br />
<br />
<br />
<br />
今回、宮城県で初めての開催となり、県が力を入れて仙台国際センターでの開催。<br />
<br />
<br />
宮城県知事のご挨拶の後のOECD東京センター長、村上由美子氏のご講演やパネル討論は本務により伺えず残念。午後の分科会はパラレルだったので、郡市長の登壇される分科会には出られず。<br />
<br />
<br />
分科会２：理系女性の未来を考える<br />
パネリスト：<br />
山田 理恵（東北電子産業株式会社 代表取締役社長）<br />
<br />
海内 美和（海内工業株式会社 代表取締役社長）<br />
<br />
丸山 美帆子（大阪大学大学院工学研究科 日本学術振興会特別研究員(RPD)/京都府立大学大学院生命環境科学科 特任講師）<br />
<br />
<br />
<br />
山田様、海内（あまうち）様は、ともに会社の社長をお父様から引き継いだ方。少子化でそのような形で社長となる女性は増えているとのこと。お二人ともさすが会社のトップとして、今回、素晴らしいロールモデルでした。<br />
<br />
<br />
丸山さんは元東北大学サイエンス・エンジェルです。現在、３人のお子さんを育てつつキャリアを繋いでいます。ご自身の経験をもとに、多様な事例を集めた『理系女性のライフプラン　あんな生き方・こんな生き方 研究・結婚・子育てみんなどうしてる?』（メディカルサイエンスインターナショナル社）を刊行されました（私も冒頭の対談や編集に参画しています）。<br />
<br />
<br />
皆さん、もっと言いたいことがたくさんあったことと思います。時間が少なくて残念。<br />
<br />
<br />
私はモデレータ兼パネリストとして参加。主張は３つ。①男性の働き方を変えないと日本で両性がともに輝くことは難しい、②女性も意識改革が必要（いつまでも「白馬の王子様症候群」では駄目、③そのためにアンコンシャス・バイアスは無くさないと。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201810/24/22/d0028322_08282096.jpg" alt="_d0028322_08282096.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>このOECDのグラフ、数年前はフランスがもっとも男性の労働時間が短かったのだけど、今回のものではイタリアが最低となっていました。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201810/24/22/d0028322_08315190.jpg" alt="_d0028322_08315190.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>女性は自分から手を挙げない、リーダーになろうとしない、「私が素晴らしければ、王子様が私のところに来てくれるはず、だから待ってる……」というのは、イソップの「すっぱいぶどう」と根っこで繋がっているように思います。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201810/24/22/d0028322_08315727.jpg" alt="_d0028322_08315727.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201810/24/22/d0028322_08320412.jpg" alt="_d0028322_08320412.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><br />
画像の文学研究科教授の先生は、下記の動画からクリップしました。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201810/24/22/d0028322_08345803.jpg" alt="_d0028322_08345803.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>日本語版はこちら（公開から約１ヶ月の本ブログ執筆時で1,358 views達成）<br />
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英語版はこちら（こちらはまだ公開したばかりですが、本日137 views）<br />
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では、これからまた東京。<br />
]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Wed, 24 Oct 2018 08:44:17 +0900</pubDate>
      <dc:date>2018-10-24T08:44:17+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>Work &amp; Women in Innovation Summit 2018宮城に登壇します（10/23）</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/27167155/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://nosumi.exblog.jp/27167155/</guid>
      <description><![CDATA[今週から来週は講義・講演ウィークなのですが、そのうちの一つが市民向けのパネル討論＠仙台国際センター。コーディネータも兼ねます。10月23日（火）14:20~15:05「理系女性の未来を考える」です。元東北大学サイエンス・エンジェルの丸山さんも登壇します！<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201810/16/22/d0028322_09060162.png" alt="_d0028322_09060162.png" class="IMAGE_MID" height="323" width="500" /></center><br />
私の論点としては「なぜ理系に女性は少ないのか？」、「白馬の王子様症候群」、「アンコンシャス・バイアス」です。乞うご期待！<br />
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参加登録はこちら<br />
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書籍『理系女性のライフプラン』も展示販売します！<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201810/16/22/d0028322_09100644.jpg" alt="_d0028322_09100644.jpg" class="IMAGE_MID" height="499" width="351" /></center><br />
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]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Tue, 16 Oct 2018 09:11:51 +0900</pubDate>
      <dc:date>2018-10-16T09:11:51+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>女性参画問題は医学分野だけではない：離職率のグラフ等を加えました</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/27037846/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://nosumi.exblog.jp/27037846/</guid>
      <description><![CDATA[昨日の都内用務は母校での会議。東京医科歯科大学＋順天堂大学＋株式会社ニッピによる「ダイバーシティ・ダイヤモンド（DD）ユニット事業」という女性研究者の育成促進プロジェクトの外部評価委員として出席した。<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201808/08/22/d0028322_00250629.jpg" alt="_d0028322_00250629.jpg" class="IMAGE_MID" height="241" width="500" /></center><br />
この事業は文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ（連携型）」として行われており、平成27年に開始したDDユニット事業は昨年、中間評価を受けたところ。これからの３年間は国からの支援無しに継続することが義務付けられている。東京医科歯科大学と順天堂大学は隣同士でともに医療系の大学であり、連携して「ファミリーサポート」システムを運営している。ニッピとは共同研究促進などに関して協力関係にある。<br />
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会議では女性研究者の上位職比率がなかなか向上しないのはなぜか、ファミサポシステムをどのように運用すればよいのかなどについて、活発な意見交換が為された。<br />
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折しも、某大学医学部で入学試験時に女性の受験者に対する差別が行われたということが認定され、社会的な問題となっている。「女子学生を育てても、出産・育児等で離職しがちなので、入学を制限する」というのは、医療従事者の過酷な労働環境の改善（男女問わず）を先送りにし、試験の成績が劣っていた男子学生に下駄をはかせて入学させて医者にするという意味で、何重にも国民の不利益になる。<br />
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今回の事件を特異的な事例として扱うべきではない。<br />
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下記に引用している元自治医科大学医学部長の桃井真理子先生の資料によれば、米国では1960年代に男子学生に対する優遇が為されていたが、1970年に「Women's Equity Action」として全医学部が性差別で告訴されたことを受け、1972年に大学を含むすべての職場・職業からの性差別の撤廃が公民権法の改訂として為されたという歴史がある。日本では、戦後、アメリカに追いつけ追い越せという時代に、いわば効率重視のいびつな体制を推進したため、性別役割分担意識を変えるチャンスを逸したのかもしれない。2020年が近付こうとしているのに、我が国の実態は米国の60年前の段階と認識した方が良い。<br />
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家事・育児・介護のかなりの部分を女性に担わせたまま、「同等に働く」ことを女性に求めるのは間違っている。何より、男性が可愛い子どもとともに過ごす時間を奪われているのは残念なことだ。OECDの調査では、一日あたりの労働時間は（バカンスの分も入れて割り算すると）、フランスの男性は日本の男性の半分の時間しか働いていない。それでも国家は成り立っているし、出生率の低下も回復させている。就労時間を減らし、家族と過ごす時間を増やすことは、首都圏の通勤混雑の緩和、ストレスの減少になるだろう。日本の「OS昭和」に基づく制度設計を変えることこそが、国民総活躍に繋がるはずだ。「働き方改革」の一丁目一番地はここにある。<br />
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医学部では入り口制限が行われてきたが、農学部や薬学部などでは女子学生の入学比率は高いものの、上位職が極端に少ないという問題がある。理学部や工学部はそもそも圧倒的に女性の入学比率が少ないという点で人的ダイバーシティに欠ける。理系の女性が理工系を避けて免許が取れる医歯薬獣などの分野に進学しがちであることも、人的資源の活用としてもったいないことをしている可能性があるだろう。<br />
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大事なことなので繰り返す。今回の件は、一大学の不祥事として非難するのではなく、我が国全体の共同参画の問題として捉えるべきである。<br />
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【参考サイト】<br />
●日本女性医療者連合HP：女性医師を「増やさない」というガラスの天井　～医師・医学生の女性比率に関する分析 ①～（2017.8）<br />
<br />
大学入試全体と医学系との比較<br />
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<br />
●日本女性医療者連合HP：女性医師を「増やさない」というガラスの天井　～医師・医学生の女性比率に関する分析 ②～（2017.9）<br />
<br />
<br />
●日本医師会からのプレスリリース：東京医科大学医学部医学科の一般入試の得点操作報道に関する日本医師会の見解（2018.8.3）<br />
これが早々に出たことは立派<br />
<br />
<br />
●榎木英介氏のYahoo!ブログ：東京医大女子減点に垣間見える医療界の問題点（2018.8.3）<br />
種々の情報へのリンクが豊富<br />
<br />
<br />
●渡辺由佳理氏のブログ：東京医科大学が恐れた未来はすでにアメリカで起こっている（2018.8.4）<br />
<br />
「女医が増えても世界は崩壊しない」というサブタイトルが一番刺さりました<br />
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<br />
<br />
●自治医科大学女性医師支援センター（当時）桃井真理子先生のプレゼン資料（2010年時点）<br />
自治医科大学の医学部長も務められた桃井先生の資料を見るに、８年前から実態がほとんど変わっていないという衝撃……<br />
<br />
<br />
●独立行政法人経済産業研究所客員研究員山口一男氏の記事：東京医科大学の入試における女性差別と関連事実　―　今政府は何をすべきか（2018.8.8）<br />
<br />
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＊＊＊＊＊<br />
追記（2018.8.10）<br />
上記のREITI記事に掲載されていた年代別医師の離職率の男女差はこちらのグラフ。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201808/10/22/d0028322_08491400.png" alt="_d0028322_08491400.png" class="IMAGE_MID" height="356" width="500" /></center>この元になったと書かれている内閣府男女共同参画局発行の『共同参画』の2012年2月号に掲載されていたグラフはこちら。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201808/10/22/d0028322_08492232.gif" alt="_d0028322_08492232.gif" class="IMAGE_MID" height="344" width="450" /></center>縦軸が40%から100%となっていて、女性の76.0％がとても落ち込んでいる（女性は男性も非常に多く離職する）ように印象操作されているように見えますね……。実際には、76%の女性医師は仕事を続けているのです。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201808/10/22/d0028322_08564393.png" alt="_d0028322_08564393.png" class="IMAGE_MID" height="227" width="222" /></center><br />
どのような背景があるにせよ、学校基本調査による医学部入学者の女性の割合が35%程度で上げ止まっているということは事実ですね。<br />
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]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Wed, 08 Aug 2018 00:42:35 +0900</pubDate>
      <dc:date>2018-08-08T00:42:35+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>ワークライフハーモニー</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/26805472/</link>
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      <description><![CDATA[ワークライフハーモニー2016年の記事が再びタイムラインに上ってきたので、ちょっとメモっておきます。<br />
アマゾンCEOのジェフ・ベソスの言葉:<br />
「私は社員たちに、”ワークライフバランス”よりも、仕事と生活を調和させる”ワークライフハーモニー”を大切にするよう伝えています」<br />
まぁ、ワークとライフは前者が後者に含まれるはずだ、とか、二項対立ではないとか、色々ありますが、ワークの捉え方は人それぞれですよね。<br />
私は二項排反でないと思っています。サイエンスのアイディアは、寛いでいるときに浮かぶこともあるし、自宅PCに向かって作業するのも、同時にアレコレする方ですし。<br />
でも、違う働き方をする方がいるのは当然で、そのような人生も素晴らしいと思います。<br />
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ちなみに、Forbs JAPANという紙媒体はカッコいいですね。もちろんウェブも良いですが。広報担当としては、ここにうちの総長をどーんと載せたいと密かに思っております^_^<br />
（サムネイルになる画像は東北大学附属図書館前の緑。「なだらかな坂道を上がれば川内」と小田和正さんが作って下さった校友歌に歌われる川内キャンパスにあります）<br />
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YouTube：東北大学校友歌「緑の丘」<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/21/22/d0028322_08343171.jpg" alt="_d0028322_08343171.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><br />
]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Mon, 21 May 2018 07:29:56 +0900</pubDate>
      <dc:date>2018-05-21T07:29:56+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>トイレ表示シリーズ（1）</title>
      <link>http://nosumi.exblog.jp/26772690/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://nosumi.exblog.jp/26772690/</guid>
      <description><![CDATA[トイレ表示シリーズ（1）<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/11/22/d0028322_07155802.jpg" alt="_d0028322_07155802.jpg" class="IMAGE_MID" height="500" width="500" /></center>新しいシリーズを始めます。トイレの表示をレポートします。<br />
こちらはうちのラボがある建物の一階のもの。車椅子対応の一部屋があるため、そのようなピクト表示になっています。<br />
女性用は赤、男性用は青で、それぞれのシルエットのピクトさんになっているのが、今の日本ではメジャーかなと思っていますが、これから色々なところの表示の画像をコレクションしていきます。<br />
トイレの前で撮影していても、不審者だと思わないでください^_^<br />
]]></description>
      <dc:subject>ジェンダー</dc:subject>
      <dc:creator>osumi1128</dc:creator>
      <pubDate>Fri, 11 May 2018 07:20:35 +0900</pubDate>
      <dc:date>2018-05-11T07:20:35+09:00</dc:date>
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